そういったワケで本番編 | 躍人日記 2

躍人日記 2

模型とか、日々の出来事とか。

そーゆーわけで、いよいよ本番です。
午後4時に会場をスタート。某ダムサイドのSS1を目指します。
SS1まで数十分のドライブです。
「ときにオトト君、このラリーでシリーズ2位がかかってるのを知っとった?」
「え~そうなんですか~?全然気にしてませんでした~」
「うむ。トップのMさんはブッちぎりでチャンプ確定しとるんやけど、2位以下はダンゴやで」
「そうですか~。まあ、どうでもいいです~」
「…そうか。まあ変に気負わないほうがエエかもな」
……
「しかし躍人サン、暗くなってきましたね~」
「うむ。SSスタートは5時前くらいやから、も少し暗くなるで」
「いや~、デイラリーと聞いていたんで補助灯を着けてきてないんですよ~」
「なに?そういやバンパーきれいやったな。他の連中は確か着いてたぞ」
「そうなんですよ~。よく見えなかったらどうしよう~」
「…ま、まあ大丈夫や。ノートあるしな」
とまあ例によってテンション下がりめの会話を楽しみ(?)つつ、SS1へ到着。
ここは過去使ったことのないダムサイドのコース。ゆるい高速コーナーが連続するハイスピードな道で、全体にきつめの登り。
パワー勝負でありますよ。
ここで同じクラスのライバル達を見てみましょう。ゼッケン順に
M氏 インテグラ(DC2) ←チャンプ確定してます
H氏 セリカ(ZZT231)
我々 ミラージュアスティ(CJ4A)
O1氏 シビック(EK9)
O2氏 シビック(EK9)
P氏 インテグラ(DC2)
N氏 カローラレビン(AE111)
W氏 ミラージュ(CJ4A)
ご覧のようにインテグラと同じ土俵。1800ccですよ。
シビックも1600といえども栄光のVTEC。馬力なんてインテと殆ど同じ。
セリカ、レビンにはホンダのようなパワーはないですが、カタログには載らない「頑丈さ」「コントロール性」で安定した性能を誇ります。
さて我々のミラージュ。一時はこのクラスはミラージュばっかりという時期もありましたが今はたった2台。
MIVECというのが付いてはいます…カタログスペック175馬力ということですが…
実はこのMIVECというのが曲者で、ちゃんと作動するエンジンの方が少なく、たまに作動するのに当たってもすぐ効かなくなるという優れもの。
ちゃんと作動すると6500回転くらいから効果が現れるのですが、そんなとこで効いてもすぐレッドゾーン。無いよりはマシ、という程度の機能なんでございますよこれが(←オトト氏談)。
エンジンそのものの素性は良いらしいので30万円くらいかければ、いいエンジンに仕上がるそうです。
一応、高いオイルをおごって万全のメンテをしてきたそうですが…30万チューンまでは行っておりません。

さていよいよSS1。まだなんとか補助灯なしでいけそう。
スタート!して最初のうちはゆるい登り。ゆるいコーナーばっかし。
アベレージ(平均速度)が高くて、私はノートを追うのに精一杯。
そのうちジャンクション(分かれ道)に到着ゆるい左コーナーの出口付近の左ト字路に飛び込みます。
ここからが強烈な登り。ジャンクションで失ったスピードがなかなか戻らない。
やっとゴール。ゴールのオフィシャルがえらく淡々としてるので、きっと早くなかったんだろうなぁと分かります(速いと「速いですね」とか言ってくれる)。
そのまま山すそを走って再びSS1のスタートと同じ地点に帰ります。このコース2回目がSS2になるのです。
アタマのM氏がタイムを聞きにきます。
「うちは2分57秒だったけど、どうだった?」 
「えーと、うちは3分03秒」
「え?どうしたの?うちはジャンクションで曲がり損ねて真っ直ぐ行ったんで、バックギヤ使ったのよ」
「…うちは普通に走りましたよ」
「だめじゃん!」
といってMさんは我々に対して興味を失ってしまわれました(泣
周囲のタイムを聞くに、どうやら下から数えた方がいい順位かな(後で調べたら5位)。

さて気合いを入れ直してSS2。しかしすっかり真っ暗。
スタートしてみたものの、なんだかSS1と同じ雰囲気で走っております。
ゴール。見事5秒のタイムダウン。クラス最下位(泣。
「やっぱライトがないんで踏めませんでした~」
ホンダ勢に負けるのは仕方ないとしても、レビンに大負けしちゃイカンだろ。

会場まで戻ってクルマをパルクフェルメに入れて、飯食って風呂入って。早朝からの疲れた体を休めます。   
斯くして初日はテンション下がりのまま更けていくのであった。

---------------------
2日目。
朝飯食っていたら、オフィシャルが寄ってきて「スタート順変更です。確認してサインしてください」とスタートリストを差し出します。
えーと、クラス7番目のスタートね。なるほど昨日の結果で並び替えたのね。
早速テンションダウンでございますよ。
そういうわけで朝6時、クルマをパルクフェルメから出しました。するとパラパラと小雨が降って来たではないですか。
うわー、この上からウェットかよ~
凹んでいても仕方ないので、ガンバっていこうぜ!
というわけでSS3。セミウェット。ここはフラット。腕勝負。
スタートしたらアナタ滑る滑る。オトト君、必死でクルマをねじ伏せて走っております。
ゴール。ここのオフィシャルは知り合いでした。「お、4番時計が出たぞ。まあがんばれよ」
おおお、もしや反撃の狼煙?
…しかし次のSS4。またまた元のノリで走っております。いかん、まったく乗れてない。


SS5の手前のTCは待ち時間がちょっとあったので、みんなで情報交換。
どうやら6番手。ほぼ走行順通りであることよ(泣
SS5は昨年、家康君が落ちそうになったコースである。
前半のハイスピードセクションはそこそこ踏めてるように感じるが、如何せんパワーが(ホンダに比べて)出てないのでまあ適当にやってもらうとして、勝負はジャンクションからのテクニカルセクション。
ここで懸案していたことが現実となった。
「R7 30 L7 → R3ヘアピン」って読んだ時にはすでにヘアピンを曲がっているのですよ。
この手前にゆるいコーナーが続くとこがあって、そこでノートがずれちゃったのである。くっそー。
すぐ気がついたので復帰できました。ここは午後もう1回走るので、気を付けねばならんなぁ。ノートにマークしとこ。

このあと、SS6、SS7と快調にグダグダのまま走りきり、午前の部終了。
どうやら今回カナーリ遅い。トップは全然レベルが違うタイムなので置いておくとしても、セカンドグループと比べても1キロあたり2~3秒も遅いのである。
夏のラリーで、今回と同じ面子を相手に2位取ったヤツとは思えないんですけど。
そもそもノートあるのにコーナーに探りながら入っている感じだし。どうして?

そして午後の部開始。SS3と同じSS8。
タイムはSS3から6秒up!
でも先ほど書いたように、ライバルにキロ2~3秒負けてたので全長5キロ弱のこのコースなら、まだ5秒以上負けてる計算ですね。
次のSS9。業を煮やしちゃったので、ちょっと策を弄してみることにしました。
直線手前のコーナーを1段階緩く読んでやろうというのですよ。当然、ちょっとアレなスピードでコーナーに進入するわけなのでドライバーはビビるでしょうが、コーナリングスピードは上がるので自然にタイムは出るはず。なんかオトト君まだまだ行けるのに行ってないように感じたので、ビビってもらうのも手かなと。
というわけで作戦を実行に移しましたところ、問題のコーナーでも全然ビビらずに走りやがる。
もしやコイツ、ノート聞けてないのか?
タイムはだいぶ良くなったのですが、これは全体にリズムが良くなったから。
「オトト君、だいぶ良くなったじゃん。どうした」
「ん~、なんかやっとタイヤの感じが分かってきたってとこでしょうか~」
「?」
「実はこのタイヤで攻めるの初めてなんですよ~」
「練習はどうしてたん?」
「タイヤ勿体ないんで、ガソリンスタンドで捨てるタイヤの中から使えそうなのを貰って練習してました~」
絶句。
ライトのことといい準備不足ですな。ダメだこりゃ。

次のSS10。ノートをミスったSS5と同じ道。
ここでも前回と同じトコで同じように読み遅れた。悔しい。
でもオトト君、ノートがずれても殆ど走りに変化が無い。タイムも上がってるし。これはどうやら本格的にノート聞けてないなぁ。
周囲のライバルたちは、そこそこノート走行が出来てるのであるから、この差は歴然。遅いわけだ。
オトト君が2位になったラリーはレキの無いラリーだったので、みんな有視界走行だったわけで、なるほど納得。

残りSS2本、結局タイムは上がれど上位には追いつけず。とりあえず完走だけは果たしたのでありました。
はー、今回はまったく疲れなかったなぁ。なんか納得いかないまま、不完全燃焼のまま終了。
ゴールしたらクルマはパルクフェルメに入れられます。

もう順位も悪いのは分かっているので、さっさと帰りたいのですが、パルクフェルメが解除になるまではクルマに触れません。
仕方ないので、久しぶりに会うクルーとぐだぐだとダベって(ここでの伏せ字トークが一番オモロかった。何しにきてるんだか)ました。
今まで出たラリーは、順位やタイムが悪くても、かならず何かしらの起伏というかドラマがあって、ゴール後はちゃんと充実感を満喫できたんですけど、今回は全くナシ!こんな平らなラリーは初めてでした。
あ、因みにクラス6位でした。どーでもいいですが(笑


帰りの車中にて。
「躍人サン~、来月京都のラリー行きたいんですけど、乗ってくれません~?」
「うーん。出たいけど嫁と相談してみるわ」

帰宅後
「これこれこーで京都行ってもエエかな?」
「私はエエけど…ウチの実家で今回のがちょっと不評でねぇ。家族を押しつけて遊びにいったワケやから…」
「…(汗)」

斯くして今シーズンのラリーはここで終了と相成りましたとさ(笑