今回は短いです。
悪しからず。
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さて、昨年の11月以来のラリー参戦。
ドライバーはD氏。
今まで結構一緒にやっていて、気心の知れたドラである。
クルマはD氏の物でなく、このラリーの為に借りてきたマシンである(よってオーナー氏の許可が取れなかったので画像はナシです。ゴメンナサイ)。
ラリーは9本のSSを1レグ(1日)で走る構成のTCラリー。
3本のコースをそれぞれ3回づつ走る、オールターマックラリーである。
SS1,4,7に使用するコースは全長6キロ。
SS2.5.8は全長18キロ(!)。
SS3,6,9は全長3キロながら2車線の県道を使用する超高速コースで、後半にギャラリーステージがある。
よく計算すると、SS総距離が80キロを越えるというオソロシイ設定である。
Sタイヤの使用も可。
…クルマが保つんですか?
さて、レキである。
D氏とは何度もやってるので、大丈夫だろうとタカをくくっていたのであるが、始めてみて驚いた。
レキのスピードが上がっているうえに、情報量が中途半端に増えているのである。
書き留めるだけで必死。
普段はノートを読み上げるペースやタイミングなんかも書き込んでいくのであるが、そんな余裕ナシ。
いやー不安だ。
午前中にレキが終わると、出走確認と車検。
夕方、開会式があってホテルに宿泊。
そして翌早朝、5時に起きて支度してスタート会場へ。
7:30にゼッケン1がスタートなのであるが、6時に会場に着いたらワークスチームはすでに準備万端整っている。

いろいろあったドタバタエピソードなんかも端折って、いざスタートである。
天気のいい山道を走って(ドライブしたら気持ちいいだろうなぁ)いよいよSS1へ。
SSスタートにはシグナルツリーが設置されていて、これによってスタートするのだけれどイマイチ緊張しない。やっぱりスターターが指を折ってカウントダウンしてくれる方が気分が出ていいなぁ。
とか思っていたらスタート。
最初はキツイ登りである。
スタートして3個目のコーナーで早くもリタイヤ車が路肩に止まっている。
登りのせいでスピードも乗っていないので、ノートも一応ちゃんと読めている。
2/3くらい走ったところで、「左3 右5」と読んで前を見たら風景は100メートルほどの直線ではないか。
!???。しまった見失ったか!
「スマン、ロスト!」
「なんやと!(怒)」
クルマの走行が不安定になる。必死で風景とノートを比べて復帰しようとする。
なかなか合わない。焦る。
「早よう読めや!先がわからんかったら走れんやろが!!」
「まだロストしとんのや!読めるわけないやろ!」
喧嘩してる場合ではない。
その直後、やっと復帰したけれど、すぐにゴール。
タイムも悪く、車内は険悪な空気である。
そしてSS2。ここは18キロの長丁場。
先ほどの教訓を生かしてノートをしっかり読む。
運転手も調子が出てきたようで、乗れてきている。
そして9キロほど走ったところで「右3→左3 30 左4」の左3を立ち上がってところで、エンジンが「ブオーン」と空転。シフトミスか。ドライバーもそう思ったらしく、すぐシフトレバーを入れ直す。でもエンジンだけが空しく回り、まったく駆動力が出ていない。
そのまま惰性で進み、クルマを路肩に止めた。どう考えても駆動系トラブル。
えーと…しゅーりょー(終了)かな。
三角停止表示板を出して後続車に突っ込まれないようにしてと。
リタイヤ届け書いてと。
あとはスウィーパーが来るのを待つだけである。
日光浴しながらダベるくらいしかすることない。
D氏が「そういやこのSSの最初の方で1台落ちとったなぁ」
「そう?オレみてない」ノートを見ていて見落としたか。
「コーナーの手前からブラックマークがあって、それが一直線に路肩まで行ってて、クルーだけ道端で三角停止板持ってた。あそこ高いから落ちたらオオゴトやで」
「SS1でも止まってたし。リタイヤ多いかな?」
そのとき、我々が止まっている次のコーナーからレーシングスーツを着た男性がひとり現れた。
「あのー、タイヤ落ちてませんでした?」
シュールである。
「いや、見てないけど。…なんでアナタはこんなとこにいるんです?」
「この先でリタイヤしてるんですよ。タイヤがホイルごともげちゃって…」
聞けば、右フロントのハブボルトが全部折れていて、もげたタイヤはフロントフェンダーを壊して逃亡した模様。
4人で探したけどホイルは見つからず、どうやら道から転げ出て、そのまま谷底に落ちちゃったのではないかということになった。
スイーパーに拾ってもらって、一路SS2のゴールまで。
途中、さらにもう1台止まっている。聞けばエンジンブローしたそうである。
SS2のゴールから、他のオフィシャルカーに載せて貰ってサービス会場まで。
SS3を通ってその会場までいくのであるが、SS3でもリタイヤ車が3台も。
1台がターボトラブル、1台がエンジントラブル、もう1台はガードレールに盛大に突き刺さり漏れたオイルが池のようになっていた。
ここまで私が知ってるだけで8台リタイヤ…
これは大変なラリーになったもんである。
主催者かわいそうに(笑
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さて、ここで参戦記は終了です。
序盤でリタイヤしてヒマになった躍人氏は急遽観戦に切り替えラリーを続行(笑
次回、観戦記を少しだけ書きますね。