ラリーな話(その1) の補足 | 躍人日記 2

躍人日記 2

模型とか、日々の出来事とか。

さて、前回の記事にてシミソ様より以下のようなご質問をいただきました。
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パリ・ダカなどの何日もかけて長距離を走る場合
事前走行はやっぱり行われるんでしょうか?
事前走行してもあまり時間が空くと道路事情が
多少変わったりしませんか?
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パリ・ダカのような形式のラリーをラリーレイドと呼びます。
実はレイドについてはそんなに詳しくありませんが、全コースの事前走行(以下、レッキと書きます)はやってないと思います。
理由はシミソ様の書いてらっしゃる通り、コンディションが変わってしまうためです。もう一つは、レッキは現実的ではないからです。本番で2~4週間かかるということは、レッキはそれ以上かかるということです。
記事には書いていませんが、ペースノートを作るには、最低でも同じコースを2回は走る必要があります。一発で完璧なノートは作れないからです。
ということは、パリ・ダカでペースノートを作るには2ヶ月くらかかってしまうということですね。大変な費用と労力がかかります。
最初に書きましたが、パリ・ダカについてはそれほど詳しくありませんので、ご存じの方がいらっしゃっいましたらご教示ください。

さてレッキ時と本番との道路事情についてです。
レイドでないWRCのようなラリーでも、本番は2~3日かかります。
レッキはその直前2~3日間に渡っておこなわれます(のでラリークルーは実に1週間、車に乗りっぱなしです)。ですからレッキしてから本番でそのコースを走るまでに3日くらい経ったりする場合があります。この間、コースがどうなってるかわかりません。たとえレッキの翌日に本番があっても、その夜に何が起こっているかはわかりません。何が起こるかというと、雨や雪が降ったり、岩が崩れて落ちていたり、誰かが障害物を置いたり(笑)するわけです。
そういう状態でペースノート通り走ると、命が幾つあっても足りません。
そこで、ワークスチームで走るようなクルーは自分たち専用の「グラベルクルー」という人員を用意します。彼らは毎朝ラリーカーがスタートする前にひっそりとその日走るコースに出て行き、状況を確認しペースノートを修正します。そしてそれぞれのSSスタート前までに、クルーに修正したペースノートを渡すのです。
これはズル(規定違反)でなく、主催者側もノートの受け渡しが円滑に行えるように配慮しています。
時々ですが、グラベルクルーがトラブって、ノートを渡せなかったということがありますね。それが原因でコースアウトとか(笑
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というわけで、2回連続でラリーネタでしたが、プラモも一応進んでるんですよ。
少しですが(笑