ラリーな話(その1) | 躍人日記 2

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模型とか、日々の出来事とか。

今日は朝から雷雨。
雨の休日って、気分が落ち着いてまったりとしてしまいます。
そんなわけで、プラモは殆ど進展せず。
丁度いいのでラリーな話題を書いてみますね。
基本的に模型関係の方が多いと思いますので、イントロダクション的な内容です。
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○ラリーとは?
いろんなサイトに書いてまりますので、今更私が書くまでもないのですが、手順として書かずには進みにくいので、念のために書いておきます。
端的に書きますと「主催者の決めたルートに従って無事にゴールにたどり着く」のがラリーです。
ルート中にスピードを競う区間(スペシャルステージ:SS)や、時間通りに走っているかチェックするポイント(タイムコントロール:TC、国内ではチェックポイント:CPという用語もあります)があり、それらのタイムや減点を総合して順位が決まります。
ラリーカーはゼッケン順に一定の間隔(1分間隔が一般的)でスタートしていきます。サーキットのように一斉にスタートはしません。
ですから、ラリーカーは1分間隔の長蛇の列を成して走っているのです。

○助手席で何やってんの?
そんなラリーですが、運転手は正に車を運転しているのでイメージし易いのですが、コ・ドライバー(国内ではナビゲーターとも言います)はいったい何をやってんだ、という質問は良く受けます。
簡単に言うと道案内をしています。
画像はラリーで主催者から渡される地図(ロードマップ)です。

このように、なにやらワケの分からない物を渡されます。
実は曲がるべき交差点や、チェックポイントの位置の情報を略図で表しているのです。矢印が進むべき進路を示しています。左の数字はスタートからの距離です。
このロードマップと、助手席に据え付けた走行距離計(メートル単位まで計測)と腕時計を見ながら、決められたルート通りにかつ時間通りに走れるよう運転手に指示を出すわけです(時間通りに、という部分は大変に長くなる上に分かりにくいので割愛します)。

そしてもう一つ重要な仕事があります。
SSでのペースノートです。
ペースノートというのは、SSがどんな道なのかを克明に記録したものです。
分かりにくいと思いますので例を。
画像は私が某ラリーで書いたペースノートの一部です。

30だの20だのという数字は直線距離(メートル)を表しています。R、Lはコーナーが右カーブか左カーブか、その後の一桁の数字はどのくらいキツイコーナーなのかを抽象的に表しています(これをベンドと言ったりします)。!マークは注意せよという意味です。表現方法は千差万別です(ドライバーによって違います)。
これをSS中に読み上げるわけです(今走っているとこより少し先を読みます)。運転手はこれを聞きながら、この先の道をイメージしながら運転するわけです。全開で。
SSでは事前走行(レッキと言います)が認められます。そのときに、このペースノートを作ります。このときはドライバーが運転しながら読み上げたものを、コ・ドライバーが書き留めます。
そして本番ではドライバーはこれを聞きながら、コ・ドライバーは読みながら走るわけですが、これが実に難しい!
ドライバーが望むタイミングで、正確に読み上げる必要があるのですよ。
なにせ全開走行ですからね。読むのが遅いと間に合わないし、早すぎると運転手は覚えられないのです(当該箇所に行くまでに忘れてしまうのです)。
また、読み間違えは命取りです。緩いコーナーだと聞いてそのつもりでアプローチしたら実はきつかった、とかいう状態ですとコースアウト必至!林道でコースアウトはちょっとイタイです(笑
このようにリスクが高そうなペースノートですが、ドライバーとコ・ドライバーの呼吸が合えば、それは凄いスピードで走れます。これは大変に気持ちいいです。
また事前に危険な箇所もチェックできるので、実は安全に走れるのです。
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さてここまで長くなりました。
読み返してみると思ったほど分かり易く書けておりませんが、何人の方が付いてきてるのでしょうか(笑

次回はいつになるか分かりませんが、車やらライセンスやらについて書いてみたいと思います。