今年の夏は暑すぎたので、母の買い物の負担を減らすべく、ネットスーパーを頻繁に利用した。

ネットスーパーのいいところは、注文したその日に届けてくれる&時間も選べるところ。

そしてその日の広告の品はちゃんとその値段で購入できるし。

 

勿論、母はパソコンもスマホも使えないし持っていないので、私が代理で注文して届けてもらう。

しかし、これがなかなかに骨の折れる作業なのだ。

私がパソコンの画面を見ながら母に電話をかける。

 

私「そろそろ冷蔵庫が空いてきた頃でしょ。ネット注文するわ。何がいいかな?」

母「特に思いつかないから何でもいいけど」

 

(心の声)何でもいいはずないやん。好き嫌いめちゃくちゃ多いやん!

 

私「じゃあ野菜から順番にね、今日はトマトが安いけど」

母「スーパーのトマトは美味しくないからいいわ」

 

(心の声)じゃあどこのトマトやったらええねん!

 

私「じゃあキャベツとかレタスとか、葉物野菜は?」

母「一人じゃ食べきれへんからいいわ」

私「じゃがいも、にんじん、玉ねぎ類は?」

母「そういうものやったら日持ちするし注文しとこかな」

 

(心の声)注文するのは私やし、支払いするのも全部私やけどね

 

私「次はお肉類やけど・・・何やったら食べられる?」

母「なんでも食べるよ」

 

(心の声)嘘ばっかり!!鶏肉は一切食べへんし、ひき肉も食べへんし!牛肉は和牛しか食べへんし、豚肉もヒレやもも肉は嫌がるくせに!!!

 

私「じゃあ、今回も豚ロースの薄切りでいいかな?」

母「それぐらいが無難やな」

 

(心の声)なんやねん、その上からの物言いは!

 

こんな調子が延々と続くわけで。

ちなみに母は日持ちのする加工食品(ハムやウインナー、魚肉の練り製品等)もほとんど食べない。

 

母は常々「私は好き嫌いがないから、出されたものは何でも食べるし」と言うのだが

これは「出されたものは・・・」という前提条件があってのことで、つまり「食べられないものはないけれど、自ら好んで食べているわけではない」ものが山のようにあるのだ。

 

かつての母は料理上手で、作ったものはどれも美味しかったのだが、如何せんレパートリーが極端に少なかった(主に和食だけ)。

母はそれを父の好き嫌いが多かったせいにしているが(確かにそれも事実だけれど)、それ以上に母自身が好きでない食材が多かったのだ。

 

結局最後は私が体に良さそうなもの、簡単に食べられそうなものを勝手にプラスして注文完了するのだけれど(例えばヨーグルトとかもずく酢とか)、実家に帰って冷蔵庫を見るとたいていそういうのはそのまま残っているのである。

 

ひとことで言うと。

 

わがままやねん!!!