あとがき。

 

 

第二章、はじめから↓

https://ameblo.jp/jag-noise/entry-12450639304.html

 

第三章のはじめから。↓

https://ameblo.jp/jag-noise/entry-12450639122.html

 

 

 

 

第一章、第二章と続いてきたバンドヒストリーも、第三章で終わりとなりました。
最後まで読んでくれた方、ありがとうございました。
なかなか華やかだった、1,2と比べ、3は単刀直入に言えば、失敗談になりましたが、それでも、ほんの初めの部分だけは少し盛り上がりました。
1のビフォアー、2のハウスがメイン舞台だとすれば、3のわずかな盛り上がりは、最後のアンコールと言ったところでしょうか。

 

 

とはいえ、人間関係、人生経験の勉強としては、一番大きかったのは間違いなく第三章の部分です。
あそこでの失敗と行き詰まりがあったからこそ、今があると思っています。
その後わたしが、組織で管理職を任せられたり、職場の主力として信を得ていることも、この経験が大いに役だってると実際強く感じる時があります。

 

失敗は大きな教訓でもあります。
最後の章では、いろいろ他人に対する不満を書きましたが、その選択をしたのは、他でもない自分自身。
ヨッチやジョー、カツミやジョリーなどのせいではなく、結局自分がダメだったのでしょう。
それを思うと、単なるムダ、時間のロスではなく、振り返って検証する価値はあることでした。
何事も自分の責任で振り返れば、教訓になるし、起こることに意味の無いことはないんだと感じます。

 

なんて…
 
そんな優等生的な、きれいごとを思う反面、やはり人と何かを生み出す活動をするというのは、精度を求めれば求めるほど、非常に難しいと感じます。
自己主張の塊で、オレ、オレと聞く耳持たなくてもダメになるし、謙虚に他人に譲ってばかりでもダメになる。
ここらへんのバランス感覚が難しい。
有名な、歴史に名を残すバンドですら難しいのですから、われわれ素人では余計でしょう。

 

でも、そこをいかに乗り越えて、まとまってゆくかは、互いの信頼と、リーダーの手腕になるのだと思います。
良きリーダーとは、全体を考えて、ここぞという時に決断をし、それを説得力をもって押せること!
また逆に、小さなことにいちいち感情的にならず、鷹揚にやりすごす、強い心があること!
これは最低限でも必要かなと思います。

 

とはいえ、これは努力だけで上手く行くものでもなく、天性の才能もあるので、やはり難しいです。
その点わたしは、リーダーとしては、あまり有能ではなかったと思います。
なので、最近の総理とか、弱いスポーツの監督とか見ても、どうも心底怒れないものがあります…。
自分の負のスパイラル時代を思うと、よく理解できるというか…。
まあ、私みたいな、社会的にどうでもいい活動とは違い、彼らには責任や影響力がありますから、
ぜひ、いい方向に決断し、頑張ってほしいですけれど…

 

とにかく、まあ、そんな、難しい人間関係があるけれども、それでもがむしゃらにやり続けていた理由は一つです。
それは、メンバー同士のマジックや、意識がピタリと合って、一旦上昇気流に乗ったときの快感が忘れられないからです。
自分ひとり、思うままやってる時の、数百倍の威力、喜びを発揮します。
みんなで、いいグルーブを生み、ノリノリの演奏が出来たと感じたときの満足感!!
それは、スポーツで勝利した時の気持と変わらないでしょう。
それだけ、やみつきになるほど、素晴らしい!!
これは、何事にも変えがたく、また経験したものにしかわからないと思います。
だから、微妙なバランスやら、人間関係が苦しいにもかかわらず、やり続けるのです!

 

わたしは不幸ながら、最初にそれを経験してしまいましたので、それを当たり前に感じ、後での不振状態が、自分で理解できない形でした。
でも、今思えば、マジックを生むメンバー構成というのは、奇跡に近いことだと思いますね。
それも、そうなるのに方程式は無く、すべてはほんの偶然でしかない。
それが最初の方で、いくつか起こったわたしは、本当にバンドメンバーには恵まれてたと言えます。

 

というわけで、長くなりましたが、少しでも自分の経験を、知らぬ人に知ってもらうのは、嬉しいことです。
あと、これに関わった人たちが、どこかでこれを見て、どう感じるか、それが知りたい気もします。
わたしはこう感じてきましたけれども、でもきっと、お互い言い分や、感じ方の違いはあると思いますので、それぞれの名誉のためにも、これはわたし側から見た、独善的で一方的な物語、とお断りしておきます(笑)

 

最後に、この続きのバンドヒストリーが、この先生まれることがあればと思います。

 

おしまい。