今年のノーベル賞第一号は、本庶佑氏。下馬評の高かった研究者だ。免疫療法のオプジーボには特別の感慨を持っている私。開発当初は特に皮膚がんと私の患っている肺がん(非小細胞がん)に効果が認められる薬だった。現在はいろいろの部位の癌に効果が認められている。。小野薬品で発売しはじめたころ、ちょうど私の肺がんの転移が見つかったのだ。年間費用が3500万円ほどかかる薬で、使いだしたら死ぬまで治療せねばならないとか。止め時が難しいのだ。それが保険の適応となり、利用する患者が増えてきている。それを開発した人だ。患者にとっては救い主のような人。

当初、費用が高すぎると論争があった。確かに効果はあるのだろうけど、お金持ちしか使えない薬。私にはしょせん無縁の薬。ところが保険の適応薬と決まった時は、明るい光がさした。

担当医に相談すると、「年間3000万円払えますか?」
「保険適応らしいから一割負担ならなんとか」
「肺がん患者が何人いると思ってる?厚生省がつぶれちゃうよ。誰にも効くとは限らない。免疫機能が滅茶苦茶になる可能性があるよ。」
ドクターととげとげの議論をし、結局私は折れた。

今、また新しい光が差しだしている。ノーベル賞受賞を機に、オプジーボが世間に知られ、問い合わせが増えるだろう。ドクターも色々エビデンスを確認し、使ってくれるようになるだろう。ゲノム解析により、効果が確実に表れる人が選別されるので、厚生省の負担も減る。

私の定期検査は11月。ドクターと今後の治療について話し合う場で、オプジーボを相談してみたい。遺伝子検査のゲノム解析には、保険が適応されず、50万円から100万円かかるという。そこまでして生きたい?イエス。