初めてエンブリを見たのは、東北新幹線が仙台から盛岡に延長し、盛岡駅での歓迎のイヴェントが演じられたとき。衝撃的感動だった。派手な衣装に、頭には、これも華やかな大きな帽子。馬の頭部を象徴するものだ。大人の演者はもちろん、こどもの可愛らしさに、その場を離れがたかった。

いつか必ず地元で、祭りの気候のなかで祭りにいくと決めたのに、2月の中旬は寒さが一番厳しいとき。二の足を踏んでしまった。

 

今回は新型コロナで不安だが、東北では感染が一例も出ていないから大丈夫と、東北へ向かった。16日に八戸から雪の十和田湖へ。17日えんぶりの初日に十和田湖から真っ白に結氷した奥入瀬の滝を見ながら、八戸に。雪はなく雨が降っていた。町の中心に近い本八戸駅はお囃子の音、華やかな衣装の人たちがあふれているかと思っていたが、意外や意外、静か。

 

駅から出ると子供を含めエンブリの格好をした移動中の一団が信号で待っている。ひと踊り済ませ、地元に帰るのか。藁でできたブーツ様の履物がドロドロ。八戸には何の縁もない私だが、戻ってきたぞという感じになる。

 

お昼時、名物のブイヤベースを食べてから観賞しようと歩き回るが、ほとんどが要予約。飛び入りでもOKでおすすめのレストランを地元の人に尋ねたが、なんとお休み。がっかり。仕方なく寿司で我慢。食後歩き回るがエンブリの格好をした人は見るが、踊っている姿は見えない。結局、16時開演の切符を買っていたお庭エンブリへ。。あけっぴろげの部屋で、甘酒とせんべい汁を出され、地元のひとのおもてなしに心と体を温めてから、庭で演じるえんぶり鑑賞。寒くない。大人の演じる姿に伝統を、子供のぎこちない演舞がほほえましく、彼らがこの伝統を必ず引き継ぐと確信した。