最近、コロナはもちろんだが、そのほかいろいろとイライラすることが私自身、身内その他、近辺で目白押し。外出を控えている現在、心を癒される本を読むのが一番。図書館へ。まだ図書館にいられる時間制限があり、ゆっくり本を探したり、雑誌を読んだりできない。とりあえず書棚を「あ」からの探し始めることに。久しぶりに重松清の本が目に入った。子供が主人公の本が多く、読みやすく、子供時代の純な心に飛び、ほっこりとした気持ちになる。共感の涙でも流せれば、心が洗われ、ちょっとだけでも前向きな自分になれるかな。

 

ほとんどがすでに読んだ本ばかりだったが、まだ読んでない「その日の前に」を借りることに。「その日」っていつ?事件事故があったか過去の日?それとも未来に起こるその日?

 

シングル・マザーになる家庭、シングル・ファーザーになる家庭、シングルマザーの家族なのに、母親が亡くなってしまう少年のことの3つの読み切り話が収まっていた。それぞれ一家の大黒柱ががんで亡くなる。そして3家族が、ちょっとだけ、つながっていた。子供の視点より、私はがん患者の気持ちに心が揺さぶられた。自分がなくなったとき、子どもたちは覚悟はついていたといえど、喪失感、苦しみ、将来への不安はわかる。でもそれ以上に、がん患者で、親の立場の私には、親の気持ちが痛い。

 

「その日」は誰にでも必ず訪れる「死」であった。この時期、ちょっとくらい内容だったけれど、心洗われる本であった。前向きなるエネルギーをいただいたのは確か。