渋沢栄一と渋沢喜作は、血洗島時代からずっと一緒。二人とも、学問を尾高惇忠から学び、尊王攘夷思想に情熱を傾け、過激な行動に出ようとする同志。そして敗北感も共有。幸い彼らの情熱・能力を認めてくれた人物に巡り合い、一ツ橋候に仕えるチャンス到来。先週のドラマから、彼らに別々の命令が下り、別行動に。喜作は隠密の役を、栄一は農兵の募集に。二人の気持ちは命を懸けて一ツ橋候を支えることに変わりはない。そんな二人の間に隙間風が。
栄一は物おじせず、天下の徳川次期将軍の第一候補にも、自分の信念を、とうとうと述べる。彼の常識にとらわれない度胸、発想力に、口先だけのことと思うのが当時のお偉方。「やってみろ」。流石、一ツ橋慶喜の命令。言葉だけでなく、行動力が伴うのが栄一の素晴らしさ。まさに有言実行。
そして栄一の真骨頂、具体的な収益事業をあげ、一ツ橋家の懐具合を豊かにする提案をする。ただ提案するだけでなく、彼特有の発想、工夫をして商品価値を上げ、一ツ橋家の財政を支える大功績あげる。彼は一ツ橋家の外に出て、生産者との交流を深め、信頼関係を築き、そこからステップアップする。子供のころから父親の後姿を見ながら身に着けてきた彼の商才が発揮される。
一方喜作は慶喜のそばにいて、祐筆となる。現代の秘書のような仕事である。二人とも、学問,剣、体力にも優れ、慶喜を支えようとする熱い思いは一緒だ。今後の栄一の華々しく開ける未来のバックに喜作アリ。彼にも注目を。