この世にパーフェクトな人間などいない。どこか一つは欠点が見つかるはず。栄一はエネルギッシュで、アイデアマンで、いわゆる仕事のできる人、任せられる人。500社以上もの日本の基幹事業を起こし、渋沢財閥と言われるほどの財をなしたが、その財は、自分の財布の中ではなく、福祉に向けた。財閥解体時には、進んで解体し、渋沢財閥は消えた。経済的にも、博愛的精神的にも、パーフェクトに近い偉人であった。が、しかし、博愛は博愛、今の人間の倫理観から外れるところが、彼の女性問題。明治大正時代は、事業に成功し、羽振りの良い人、いわゆる出世した人は、正妻のほかに妾を持つのは悪いことではなく、妾を囲えるほど財力があり、甲斐性があると、咎められることはなく、世の男性陣は羨ましくさえおもったようだ。現代の女性としては、不愉快なことだけど。これをどうドラマでは表現するのか、楽しみだった。

 

そしてお妾さん一号が登場。栄一の白いソックスの繕いを申し出、わざわざ赤い糸で縫う。奥さんがこれを見たら夫を疑うのは明々白々。そのうえ懐妊した妾を栄一の家に住まわせるという無神経さ。妻が「家は広いし、ここにどうぞ」と許したとはいえ、あの時のさびしそうな表情は、見ている人の心を揺さぶる。たとえ妾が許される社会であっても、妻妾同じ屋根の下なんて、女性の心を完全に無視した非常識。もしかしてこのお妾さんは、後の大手ゼネコン清水建設の創始者関係?話の進展が楽しみ。唯一、許せるのはこのお妾さんが控えめだったこと。

 

私がこのブログをさぼっている間、話はどんどん進展し有名な三菱の創始者との対立や、正妻が徐々に社会に歩を進め、生き生きと、その存在感を現す。しかし間もなく悲劇が待ち受けているはず。

 

複数の妾を持った栄一だが、その妾達の行く末はどうなったのか、栄一がどう対応したのか、興味がある。

このドラマはもう数回で終わってしまうだろうが、まだまだ90歳台まで活躍していた栄一をどこまでドラマ化できるのかな。