野球のことは詳しくない。しかし王、長嶋、野村、星野くらいは知っている。朝5時ごろ、枕元でラジオにスイッチをいれると、彼の死を報道していた。死因は言わなかった。彼の怒りの姿が強烈だったから、心臓病だったに違いないと思った。苦しんだのは一瞬で、亡くなったに違いないと。
ところが、起きだしてテレビをつけると、彼がすい臓がんで、そして親友にも病気を明らかにしていなかったと。亡くなる1っか月ほど前、彼の殿堂入りを祝う会の映像を見た。あまり痩せていない。肌つやも悪くない。ちゃんと立って、大きな声で、冗談交じりに挨拶をしている。マス酒も口にしている。末期ガン患者には全く見えない。この後、一か月余りで亡くなるなんて、誰も想像できない映像だ。
すい臓がんは、最近の癌治療の進歩にもかかわらず、発見が早くても、なかなか完治が難しいガンだ。彼は当然死を意識していただろう。でも元気であることをアピールし続けた。
その映像を見ながら、私はちょっと安心していた。亡くなる1っか月前でも、健常者であるように振舞えるのだ。末期がん患者は、とにかく身の置き所がないほど具合が悪いくて、ベッドから離れられない。声を出すのも苦しい。食事は自分で取ることは不可能と思っていた。しかし星野監督の姿は、たとえ痛み止めを打っていたとしても、どんなに元気な姿を演出しようとも、きちんと健常者そのもので、おおくの人の前で、堂々とふるまえるのだ。親友でさえ、病気に気づきはしなかった。
末期がん患者が苦しむのは、最長でも最後の1っか月。そう思うと自分の最期はそんなに悲惨ではないと思えてきた。
ところが、起きだしてテレビをつけると、彼がすい臓がんで、そして親友にも病気を明らかにしていなかったと。亡くなる1っか月ほど前、彼の殿堂入りを祝う会の映像を見た。あまり痩せていない。肌つやも悪くない。ちゃんと立って、大きな声で、冗談交じりに挨拶をしている。マス酒も口にしている。末期ガン患者には全く見えない。この後、一か月余りで亡くなるなんて、誰も想像できない映像だ。
すい臓がんは、最近の癌治療の進歩にもかかわらず、発見が早くても、なかなか完治が難しいガンだ。彼は当然死を意識していただろう。でも元気であることをアピールし続けた。
その映像を見ながら、私はちょっと安心していた。亡くなる1っか月前でも、健常者であるように振舞えるのだ。末期がん患者は、とにかく身の置き所がないほど具合が悪いくて、ベッドから離れられない。声を出すのも苦しい。食事は自分で取ることは不可能と思っていた。しかし星野監督の姿は、たとえ痛み止めを打っていたとしても、どんなに元気な姿を演出しようとも、きちんと健常者そのもので、おおくの人の前で、堂々とふるまえるのだ。親友でさえ、病気に気づきはしなかった。
末期がん患者が苦しむのは、最長でも最後の1っか月。そう思うと自分の最期はそんなに悲惨ではないと思えてきた。