※テイルズオブヴェスペリアのSS

  世にも珍しいユーリ×カロルのお話。

  犯罪です21歳!笑


























「・・・・・・・あ、雨・・・・・・」


町で一人買い物を済ませたと同時、雨がポツポツと降り出した

少年は一つ小さなため息をつき、雨宿りをできる場所へと走り出した


「革袋にしてもらえばよかったなぁ。・・・はぁ」


ゴロゴロ・・・・・

雷まで鳴り出したようだ

しかしこの少年は特に気にするでもなく雨を見つめている


(そうだ・・・・ユーリ達・・・大丈夫かな)


皆それぞれに別行動をとっている

今思えば、ユーリ達と行動を共にしたことは間違いだったのか

少年はそう思考を巡らせる

雨になると深く考えてしまうからいけない


「こういう時って・・・歌・・・歌いたいな」


憧れて、憧れて、尊敬して

たったそれだけで同行をお願いしただなんて、やっぱり子供なのか


本当に憧れだけで?


どうしてその考えが浮かんでくるんだ?


雨はまだまだ降り止まない










「寂しがりやはいつも・・・・・・・僕に笑ってくれた・・・」


「自分より寂しい人が・・これ以上増えないよう・・・・に・・・」


「誰かの幸せの・・・きっかけになりたい」


一人、雨の中歌う

少年は、一人の足音が聞こえなかった








「良い歌だな。なんて言うんだ?」


ヌッと少年の前に顔を出した

少年は驚いて固まった

大きな男性はクスクスと微笑して少年の横に並んだ

肩は少し濡れている


「・・・・・・・・わざわざ迎えに来てくれたの?止んだらすぐ帰るつもりだったのに」


「そうだろうなとは思ってたけどな。俺の独断。別にいいだろ?」


「・・・・・うん」


「俺は雨・・・嫌いだな」


「ユーリも?僕もだよ」


「っていうか、雨が好きなヤツの気が知れないね。どうかしてる」


「あははっ。そこまで言うの?」


「・・・・・・・・・・・・・・・悪いか」


「じゃあ、好きになる歌・・・・歌ってあげるよ」


「・・・・・・え・・・?」









グシャ、と紙袋を抱きしめなおす音が聞こえた

その後は、少年は目を閉じたまま歌い続けた



「今日は、おやすみ・・・・濡れひよこ」


「どしゃぶりに・・・・見舞われて」


「ほんとついてない・・・・やっぱついてない」


「でも明日は元気で行こう」


「お風呂であったまったら」


「ちゃんと・・・元のひよこ」




「明日は天気に・・・なれ」


「楽しい夢を・・・・見れるよう」


「神様にお願いして」












フレーズが強制的に頭に叩き込まれるようだ

嫌いになるどころか、元から好きだったような感覚になる


「へぇ。歌、うまいんだなカロル」


「・・・・・・歌うの、昔からやってたから」


「?」


「・・・・・・・・・・・・・仕事上・・・やらされてた、っていうか」


「!」


ユーリは息を呑んだ


「でも、今はこの仕事やってて良かったって思えるよ。好きな人に歌えるし」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・俺?」


「・・!ど、どうだろうねっ!?」


「あ、はははは!そうかそうかありがとな」


「だ、誰もユーリのためなんて言ってないけど!!」













(でも、ホントのことだけど)














☆★☆★☆

ユリカロ!

ユリフレも好きだしユリカロも好きだぜー