篠田桃紅 桃紅百年 | 翡翠色

翡翠色

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100歳を過ぎてなお

創作活動に励んでいたという

日本の 美術家 水墨作家 

    書家 エッセイスト 



 この本の中に

こんな一節があります。


水と火と


墨というものは、燃えるような力と水のような冷たさとを、いつも同時に持っている。

墨色には定めがない。

在る日は火と見え、ある時は水とは見得るし、

また同時に、火と水、炎と氷のような対極を感じることもある。

まず墨は火で作られ、水で生まれ変わる、

ということ、

その両極で存在している、

ということに思い当たる。

そうして磨り上がった墨で物を作っても

(文字にしても抽象のかたちにしても)

そこに燃えるもの、また流れるようなものを表現することは、とてもむつかしい。



なんとも深い表現ですね✨

日々墨で表現し、107歳で

天寿を全うした篠田桃紅という女性。


展覧会が開かれたら

是非足を運びたいと思いつつ

その世界観を味わいました。