100歳を過ぎてなお
創作活動に励んでいたという
日本の 美術家 水墨作家
書家 エッセイスト
この本の中に
こんな一節があります。
水と火と
墨というものは、燃えるような力と水のような冷たさとを、いつも同時に持っている。
墨色には定めがない。
在る日は火と見え、ある時は水とは見得るし、
また同時に、火と水、炎と氷のような対極を感じることもある。
…
…
…
まず墨は火で作られ、水で生まれ変わる、
ということ、
その両極で存在している、
ということに思い当たる。
…
…
…
そうして磨り上がった墨で物を作っても
(文字にしても抽象のかたちにしても)
そこに燃えるもの、また流れるようなものを表現することは、とてもむつかしい。
なんとも深い表現ですね✨
日々墨で表現し、107歳で
天寿を全うした篠田桃紅という女性。
展覧会が開かれたら
是非足を運びたいと思いつつ
その世界観を味わいました。