その獣は 警戒心が強く忠誠心に溢れていた。
その獣は 気まぐれだった。
その獣は 非常に愛らしかった。
その獣の 寿命は短かった。
人の5倍のスピードで進む時間。
人の1日が5日に値する。
2時間が半日近くに感じていたことだろう。
天気の良い日は 窓辺に寝そべり日向ぼっこをしていた。
雨の日は 窓を伝う雨粒を見ていた。
いつか帰ってくる主人を待ちながら長い長い時間を
窓辺で過ごしていた。
夜になり 主人の横で横たわり
薄目をあけ すうすうと寝息をたてる。
しあわせそうに 安心して寝る。
小さな聞いたことがない物音がすると
すぐに起き上がり 音の発生源を探す。
満足するとまた主人の横で横たわる。
安心して寝ていいよ。
あなたが怖いものは何もないのだから。
