大学のときの同期が、今は仕事をしているが、夜間の法科大学院も検討していると言っていた。そこで、夜間の法科大学院について検討してみる。


夜間での法科大学院は確認したところ

・筑波大学法科大学院(全夜間)
・大宮法科大学院
・成蹊大学法科大学院
・大東文化大学法科大学院
・桐蔭横浜大学法科大学院
(以上、関東圏のみ)

とあるようです。


ところで、一番の問題は、これらの法科大学院で司法試験にうかるのだろうかということが問題となります。

これらの法科大学院の実績を確認します。

まず、全員夜間であるつくばについては、
26受験⇒5人合格(20パーセント弱・(22.52パーセントが未修平均を下回る)

それ以外について(夜学は基本未修型が多いので、未修のみでカウント)
大宮 81受験⇒16合格(19パーセント)
成蹊 22受験⇒9合格(40パーセント・未修平均大幅上回る)
大東 27受験⇒5合格(18パーセント)
桐蔭 63受験⇒8合格(12パーセント)

という結果になっています。


これらについて、どう分析すべきでしょうか。

まず、夜学のみである筑波が基準となります。
そして、筑波が未修平均を下回ること。しかし、筑波大学の法科大学院の入学者の6割がいわゆる隠れ未修であること(同LSHP参照)、及び入試難度が比較的高いLSであるとされることから考えると、思ったほどではないということがいえるように思います。すると、夜間はやはり不利なのではないかとも思えます。

しかし、この分析には1つ注意が必要だと思います。
というのも、大宮・筑波・桐蔭はいずれも未修のみのLSであるからです。
私の通うLSは既習・未修混合LSですが、このようなLSでは既習者の存在が未修者に大きな影響を与えると感じています。そのようなLSでは未収者の学習状況は違ってくるのではないかと思います。

このような観点からみると、成蹊LSが合格率が高いが、同LSが既習・未修混合LSであることに起因する、またこのような言い方をすれば失礼だが、受験レベルがあまり高くないとされる大東文化LSが平均にちかい実績をだしたのもそのような点がありうるかもしれないとも思われます。

このような観点からは、夜学だから合格率が低いとは必ずしも言えず、未収者オンリーのLSであることが、一定程度起因してこのような筑波の結果となったと考えたら、夜学であることと合格率の低さは必ずしもつながらないかもしれない、とも、思えます。


もう少し、未収と既習の合格率の関係の分析をすることもできそうですが、めんどうなのでやめます(雑ですいません)


結局、分析になってない分析ですが、私の結論は、夜学であることがただちに不利になるとはいえないのではないだろうかということです。


もっとも、私の実感を言えば、法律学は家でどれだけ勉強するかで成果がきまるものだと思います。だから、やはり夜学だと勉強時間がおそらく土日しかとれないと思われ、その点相当苦労することにはなるのではないだろうか、と思います。

参考にならない記事ですが、私は夜学は1つの選択としては悪くないと思います。

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