グランバス王国は主である王の死により、陥落した。

人間界で残るのは"ジャパン"、"自由都市国家"の2つ。

魔王軍は自由都市国家に向けて進軍を開始した。

自由都市国家は小国の集まり。

落とすそんなに時間はかからないだろう。

そう判断した魔族は侵攻を開始した。

そんな中、魔王は単身ジャパンへと向かう。

"聖刀・草薙"を持つラルザを探しに…。



……………



その頃、ラルザとレスティーナは…

大陸とジャパンを繋ぐ唯一の天の掛け橋を渡りきったところだった



ラルザ「はぁ~、やっと着いたぁ~」

ティナ「緑が多くて空気が綺麗だね!」

ラルザ「さてと…」

護衛 「ラルザ様」
   「まずは街に向かいましょう?」

ラルザ「そうだね、一休みしよっか」

ティナ「うん!お腹空いたー!」

ラルザ「ははは」
   (あいつ、機嫌良くなったな)
   (よかった、よかった)



……………



ティナ「あ!ボクここがいいなぁ!」

ラルザ「ん、じゃあ休憩しよう」

???「…もし、そこのお嬢さん…」

ティナ「?」

護衛 「なんだ?婆さん」

おババ「ほほ…、ただのババですよ」
   「人相見の仕事をしてまして…」
   「お嬢さんが気になりましてな」

ティナ「わたし?」

おババ「そうじゃ」
   「もっと良く顔を見たいのじゃが」

護衛 「おい!離れろ!」

ラルザ「まあまあ…、いいじゃないか」

護衛 「は、はあ…」

おババ「ふむふむ…」
   「………」

ティナ「………」

おババ(……なんじゃと?)
   (…これは……)

ティナ「………」
   「ど、どうですか?」

おババ「ん?ああ…」
   「ちょいと聞きたいのじゃが?」

ティナ「何ですか?」

おババ「ご兄弟はいらっしゃるかのう」

ティナ「兄はここに居るけど…」

ラルザ「私がこの子の兄です」

おババ「そうか、ちょいと失礼…」

ラルザ「あ、はい」

おババ「………」
   (こやつは違う…)
   (どうしたことか…)
   「…手間をかけたのぅ」

ラルザ「いえいえ、大丈夫ですよ」

おババ「それじゃあの…」

ティナ「あれ?ボクの運勢…」
   「って、もういないや」

ラルザ「不思議なお婆さんだったな」
   「まあ、とにかく飯にしようか」

ティナ「うん!」




おババ(まさか…どういうことじゃ…)
   (この五百余年…)
   (こんなことは初めてじゃ…)
   (このままでは大蛇の怒りに…)



to be continued...
魔王クライン・カイザーから真実を伝えられたグランバス王。

真実を知った王は、ある決断をする。



グラン王「…それが"真実"なのか…?」

カイザー「ああ」

グラン王「ふ……」
    「ふははは……」
    「信じていたものに…」
    「こうも裏切られるとはな…」

カイザー「………」

グラン王「このことが真実ならば…」
    「"神"が絶対ではない」
    「その貴様の台詞も理解できる」

カイザー「光射す所には必ず影がある」
    「そういうことだ」

グラン王「ふふふ…」
    「そんなことに気付かずに…」

カイザー「……ただ」
    「我々だけでは対抗できない」

グラン王「それでこことの融合を…か」

カイザー「ああ…」
    「なるべく犠牲を少なくな…」

グラン王「ようやく理解できた」
    「だが…今ここに草薙は無い」

カイザー「…なんだと?」

グラン王「魔王さんが来るのでな…」
    「今は別の者に預けている」

カイザー「何者だ?」

グラン王「俺の倅、"ラルザ"にな」

カイザー「…そいつは今どこにいる?」

グラン王「今"ジャパン"に向かっている」

カイザー「…そういうことか…」
    「………」

グラン王「待て、どこへ行く?」

カイザー「…ジャパンだ」
    「この国も時間の問題だろう」

グラン王「………」
    「……………」
    「…魔王、頼みがある」

カイザー「なんだ?」

グラン王「俺の首を持っていけ」

カイザー「?」
    「何を考えている…?」

グラン王「我が国の敗北は必至だろう」
    「だが俺はこの国が好きだ」
    「これ以上犠牲を出したくない」
    「真実を知ったら尚更だ」

カイザー「………」

グラン王「それに我が国の軍事力…」
    「いずれ役に立つであろう」
    「俺の首一つで終りにできる」

カイザー「………」
    「…分かった」

グラン王「…悪いな、面倒かけて…」
    (ラルザ…、レスティーナ…)
    (後の事は頼んだぞ…)


…………………


お、王が…王が魔王に……!!

わぁー!もうこの国も終りだ!!

王がやられては…私達に勝ち目は…


……………………


カイザー(………)
    (剣王グランハルト)
    (人間界で最強の者…)
    (散り際も見事だったな…)
    (………)
    「さて…ジャパンへ向かうか…」


to be continued...
グラン王「………」

カイザー「目的の一つ…」
    「それは、『聖刀・草薙』」

グラン王「草薙…か」
    「何故、それを欲する?」
    「貴様の魔剣・ジルフィードと」
    「聖刀・草薙が合わさる時に」
    「何が起こるか…」
    「知らない訳ではあるまい?」

カイザー「ああ、承知している」

グラン王「"神"から与えられし2本の剣」
    「この2本が合わさる時…」
    「魔界との境が融合される」
    「貴様の世界がなくなる」
    「…そんなことを冒してまで」
    「一体何を考えている?」

カイザー「"神"が与えしもの…か」
    「グランハルト…」
    「"神"が絶対だと思うか?」

グラン王「……なに?」

カイザー「…まあ、いずれ分かることだ」
    「そして、もう一つの目的…」
    「ダーク・プリンス」
    「人間界に転生を受けている筈」

グラン王「?」
    (ダーク・プリンス…?)
    (聞いたことが無い…何者だ?)

カイザー「そんなことはどうでもよい」
    「草薙を出す気にはなったか?」

グラン王「何を企んでいるのか解らずに」
    「易々と渡すわけにはいかぬ!」

カイザー「………」
    「…分かった」
    「全てを教えてやろう…」



to be continued...