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【 無情を嘆く蜚語如くんば 】 2008
何気なく通る道に 鏤（ちりば）められた骸
むくつけき其れ等の生 足裏の咎 嘆き
葎（むぐら）の様に絡み合い 共倒れの骨頂
容（いれもの）の美しさにこだわる程 愚かしい
夢中になり過ぎて 壊していたことも気づかない儘で
浴びる様な虚無の中 道を失い
幼な童（ご）の呼ぶように 声では無い声で叫ぶ
無情をまるで嘆くかの蜚語（ひご） 如くんば
無情をまるで嘆くかの蜚語 如くんば
蘖（ひこばえ）の芽吹く音にはかき消されてゆくばかりでも
つまされては甦る 幾度とない過ち
慈悲といえ虚の身には 突き刺さる硝子片
溶け出した花紺青（はなこんじょう）のVidroに仕舞った
余りにも取り々りな鼓動の音を切り刻め
擬闘がいつしか意義をとり違え賜うた闇の中
眼も眩む虚の内 方途を失くし
四方に向け跪き 歌では無い歌で祈る
理の渦中から非は生い育つ
理の渦中から非は生い育つ
無情をまるで嘆くかの蜚語 如くんば
無情をまるで嘆くかの蜚語 如くんば