考察:ミウラの敗因について | Nより

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Vivid Strike!の第6話に行われたミウラとリンネの試合は結果的にリンネに軍配が上がっている。
この試合におけるミウラの敗因について考えてみると,以前に考察した彼女とミカヤが闘った際のミカヤの敗因と同じ要素が見えてくる。
ミカヤの敗因として私が挙げたのは以下の3点である。
①ミウラの手の内を知らなかった
②ミウラの土俵に乗ってしまった
③雑念があった
このうち,①については今回は該当しない。
リンネの競技歴は2年程あり,試合数もそれなりにこなしている。
選手として表に出ている情報に大きな差があったとは考えにくく,この点でミウラとリンネに大きな差があったとは考えにくい。
②についても,むしろリンネが勝手にミウラのスタイルに合わせていたくらいで,ミウラサイドに当てはまる要素ではない。
だが③についてはどうだろう。
ミウラは早い段階からヴィヴィオを意識している。かつて,ミカヤがあくまでジークに勝つことを考えてミウラと闘っていた様に,ミウラは特にヴィヴィヴィに勝ちたいという想いで闘っている。
ミカヤの敗因について検証した際にも述べたが,それは本当に純粋な勝利への欲求と言えるだろうか。
対するリンネが考えていたことは,誰にも負けないことであり,あの試合に関しては,あくまで目の前のミウラを見据え,倒す為に躍起になっている。ここに両者の違いが現れている気がする。
加えて,ミウラはU15枠で残されている試合が少ないことへの焦りがある。それはかつて,インターミドルに出場可能なのはあと2回と焦っていたミカヤの内心と酷似している。
これらの要素が決定的な敗因となったかは分からない。しかし,けっして無関係ではないと考える。
ミウラがかつての自分の勝因を此度の敗因にしてしまったのなら,皮肉なものである。
だが,人はなかなか自らの失敗から学ぶことは出来ても,成功体験から学びを得ることは出来ないものかもしれない。

原作:都築真紀