考察:ティアナの言葉 StrikerSとvividの橋渡し | Nより

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ノーヴェを保護する際,ティアナは「戦う為の兵器だってさ,笑うことも優しく生きることもできるわよ。戦闘機人に生まれたけど,誰よりも人間らしく,バカみたいに優しく,一生懸命生きてる子を私は知ってる」と話している。
この台詞が重みを持つ所以は,ティアナがスバルやギンガと過ごした時間の長さと関係の深さがあるからこそだろう。
この台詞を他のキャラが言ったところで今一つ説得力に欠ける。
この台詞はティアナが言うからこそ,意義があるのである。
逆に言えば,ティアナの台詞に意義を持たせた背景を描いた物語こそが「魔法少女リリカルなのはStrikerS」だとも言えるだろう。
2人の4年間を知っているからこそ,視聴者はこの台詞の重さが分かるのである(もっとも,2人の4年間が最も詳細に描かれているのはコミック版であるが)。
その意味で,この台詞はStrikerSの集約とも言えるものと考える。
そしてティアナの発言を受けて,ノーヴェの物語が動き出す。
続編である「魔法少女リリカルなのはvivid」において,ノーヴェは笑うことも優しく生きることもできている。言うなれば,StrikerSでティアナの示した可能性が実現した世界がvividなのである。
それはもちろんギンガの更生プログラムの成果に他ならないが,ノーヴェが更生に向けて歩き始めた切欠がティアナの発言だったことは想像に難くない。
ティアナの発言を聞く前のノーヴェは,自身が生き直せる可能性をはっきりと否定している。そんな人間が果たして更生プログラムなど受講するだろうか。
そう考えると,ティアナがこの台詞を言った瞬間はStrikerSからvividへの橋渡しだったと言えるだろう。
確かにvividはヴィヴィオ達4人の物語ではあるが,その主たる導き手がノーヴェであることは疑いようのないことである。