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川面に魚を戻して
眠そうな目は優しい
早春の朝は冷たくて
コートを肩にかけた
香りがお土産
戦果の報告
名前を呼んで
何度も
ねだって
断層が模様になるくらい
コピーして重ねる
暗がりの炎が
あなたの目に映る
伏せても
反射して胸を焼く
片方の唇で笑う
溶けたままで
無理矢理抱き起こして
ここまで読んだよって
しるしを付ける
もう陽は高い
願う前に求めて
摘んでも土壌は豊潤だから
また
呼んで
もう1度
呼んで
言葉を覚え始めたころ
あの道に座ってた
きっと逢ってた
痛いほど手を振ってた
日付が変わって
新しい今日に
理由を告げる
あの頃にはなかった新機種で
愛を迎えに来る
繰り返し なかにいる
わたしにだけ聴こえる
細かく痙攣する音叉のように
ギアを入れた あの指で
涙を吸った あの舌で
全ての液体が枯渇しないように
夕暮れには完全武装
踏み切りでドアを開ける
色香も連れていって
単語も忘れないで
宝箱にしまわないで
アラームで
冷えた指先を
包んであげる
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