From Deep Inside | ひょうたん3つ

ひょうたん3つ

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路地裏の露店商

くすんだピンクのスーツを手にとって

私に差し出す

同じ手のひらで

メニューをひろげるの?







音符を拾って

寝ていてもボリュームは下げなくて

陽がのぼっても昨日の夢を見て

入り口には散った花びらが薄桃で

デザートの頃には風が舞ってる







ギアを変えたら

わたしの中を覗いて

二人だけだから

スピードがシェードになるから







少しだけ

胸が疼く

少しだけ

指でたしかめる

テンポが同じなら

トレーに乗せて運んであげる







髪の先まで伝わる

生きた皮膚のように

発見器の音のように

天の岩戸のように

静寂さえ貫いて響いてる







抜け出して

天井から見おろしたら

幸せな薄桃に覆われた私が横たわって

両手で都合がつくように

枕元に戻っていくの







真面目な電話でも

唇が近づいて

切ったら

親指の音がする

全部の指紋の跡

並べても正解できるよ







分解して

液状になって

地底よりも熱くて

五感が教える

尋ねられて知る

あふれ出した瞬間に




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