昨日は冷たい北風の中オペラシティ・コンサートホールでの木嶋真優による2つのSeasons四季を聴きに行った。


ヴィヴァルディの『四季』と
ピアソラの『ブエノスアイレスの四季』である。

ヴィヴァルディの四季は、色々な演奏を聴いて来てはいるが、今回も最高に楽しい四季の一つとなった。

ヴィヴァルディが凄いのか、木嶋が凄いのか、300年以上前に作曲された音楽がこんなに人の心を揺さぶるのか不思議でもある。
木崎のヴァイオリンは、時に嵐のように鳴り狂い、時には、甘く、悲しく奏で、彼女の世界に引き込む。
テクニックも凄い。

ステージ横の3階席は楽器の音が直接耳に届き、音響としても最高である。

ピアソラのブエノスアイレスの四季は、クラシックスタイルの演奏としては今までクレーメルの演奏しか知らないが、クレーメルがヴィヴァルディの四季とピアソラをミックスさせている編曲版を使用しているのに対して、木嶋は原曲に沿ったピアソラのみの編曲版を使用していた。

こちらも木嶋の素晴らしい演奏がブエノスアイレスとピアソラの世界に連れて行ってくれた。

一流奏者の弦楽メンバーとのアンサンブルもピッタリで、素晴らしいコンサートであった。

ただアンコールを除いては。

アンコールには木嶋が元AKBのサッシーのファンと言うことで恋するフォーチュンクッキーを演奏したのだが、どうしてもサッシーと秋元康の顔が浮かんでしまって全く興ざめしてしまった。