オーディブルで聴いた。
それなりに面白く、さらっと聞けた。
太宰治、三島由紀夫、川端康成、芥川龍之介、中原中也、森鴎外、萩原朔太郎、梶井基次郎、谷崎潤一郎、永井荷風、与謝野晶子、北原白秋、田山花袋、島崎藤村、檀一雄、岡本かの子、石川啄木、直木三十五、夏目漱石、室生犀星、織田作之助、樋口一葉、種田山頭火、有島武郎、泉鏡花、高村光太郎、宮沢賢治、武者小路実篤、中島敦、坂口安吾、尾崎紅葉、菊池寛、志賀直哉、佐藤春夫、正岡子規、寺山修司。
こうした作家の面々がそれぞれ独特な側面を持ちつつ、
苦労をしながらその人生を送っていたことから、
人の心を揺さぶるの文章が書けたというのは、何も本書を読まずしてもわかっていたことだ。
本書をその一端を面白おかしく書いていて、ゴシップ的な内容にとどまっているが、
そうだったんだと思わされる内容もあり、面白かった。
印象的だったのは島崎藤村と岡本かの子。
島崎藤村の「破戒」を読んで、誠実なひととなりを想像したが、
なかなかな無計画性で妻や子供を栄養失調で死なせ、
手伝いに来ていた姪を妊娠させてしまってから、自ら海外に逃亡したりと、
かなりなダメっぷりが目に付く。
岡本かの子はあの岡本太郎の母。
あの母あって、あの子(太郎)あり、という人物だった。
男を手玉にとって自由に生きる様子、しかもあの時代で、というのが印象的だった。
いずれにしても、自分も一回きりの人生。信念をもって、充実した残りの人生を送りたい。
- ハチャメチャな生き方で女にモテまくり! : 太宰治
- 滅びの美学を表明! 「憂国」の天才作家 : 三島由紀夫
- ギョロ目のノーベル賞作家はちょっとロリコン!? : 川端康成
- 「狂気」に飲み込まれる前に死んでしまいたい : 芥川龍之介
- ケンカ上等!!神童、かくして悪童になる : 中原中也
- 「知の巨人」は「痴の巨人」でもあった? : 森鴎外
- 元祖ニート!結婚後も親にたかりまくる : 萩原朔太郎
- ソドム(背徳)の徒が仕込んだ「檸檬」爆弾! : 梶井基次郎
- 性的倒錯のめくるめく世界へ! : 谷崎潤一郎
- ストリップ劇場と私娼街に通い詰めた男 : 永井荷風
- あつすぎる血潮!ブッ飛んだ情熱歌人 : 与謝野晶子
- 姦通罪で「名声ドボン!」のエキゾチック詩人 : 北原白秋
- 女弟子の「蒲団」の残り香を涙ながらに嗅ぐ男 : 田山花袋
- 「家族計画」ゼロ!血縁の呪縛に懊悩した : 島崎藤村
- 「純愛一筋」から「火宅の人」に大豹変! : 檀一雄
- ブッ飛びの「お嬢様ワールド」全開! : 岡本かの子
- なぞの自信で短歌を連発!天才的たかり魔 : 石川啄木
- 金の使い道の最善は「女へやる事」と豪語 : 直木三十五
- 「東大教授の椅子」を蹴った理由は年俸額 : 夏目漱石
- 匹婦の腹に生まれた「ザ・苦労人」 : 室生犀星
- 生活力なし!ヒロポン中毒の大阪人 : 織田作之助
- 十七歳で一家の大黒柱!「薄幸の天才」 : 樋口一葉
- 酒びたり放浪生活で「パンクな句」を連発! : 種田山頭火
- ハンサムが台無し!心中して腐乱死体で発見 : 有島武郎
- 日本酒すら煮立てて飲む「潔癖症」 : 泉鏡花
- 智恵子との「ピュアピュア(ハート)」な関係 : 高村光太郎
- ゴッホ同様、生前まったく売れず! : 宮沢賢治
- お目出たき人すぎる「上流階級の坊ちゃん」 : 武者小路実篤
- 「知識人の懊悩」に精通した大秀才 : 中島敦
- 「生きよ、堕ちよ」と煽った文壇の寵児 : 坂口安吾
- 文壇のドンは日本一の食道楽 : 尾崎紅葉
- 「文春砲」を作った男 : 菊池寛
- 「小説の神様」は「情事も神業」 : 志賀直哉
- 谷崎から妻を譲り受けた「門弟三千人の男」 : 佐藤春夫
- 生きるために「猛烈に食った」男 : 正岡子規
- 「伝説の劇団」を主宰!言葉の錬金術師 : 寺山修司
