これまであまり読んでこなかったジャンルの本だったが、想像以上に面白かった。

 

『フランケンシュタイン』も未読だったため、その内容を知ることができたのも収穫だった。

また、小説を批評する技法や批評理論が体系的に整理されており、

こうした視点で小説を捉えられるのかと驚かされた。

 

今後、小説を読む際にここで語られている視点を完全に踏まえることは難しいかもしれない。
しかし、物事を多面的に捉え、深く考え抜く訓練としては確実に役立つだろう。

 

この本を通じても、やはり古典を読まねばとの気持ちにさせられる。

 

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  • 冒頭部は、現実世界と虚構の世界を分かつ「敷居」のような役割を果たす。(デイヴィッド・ロッジ)
  • ストーリー(histoire/fabula)は出来事を時間順に並べたものであり、プロット(discours/sjuzet)は語られる順に再編成されたもの。
  • プロットでは時間的配列の組み替えによって謎やサスペンスが生じる。
  • 「枠物語」は物語の中に別の物語が埋め込まれる形式を指す。
  • 『日の名残り』では、語り手の堅苦しい口調が回想の欺瞞や自己正当化を際立たせる。(ロッジ)
  • 複数の「信頼できない語り手」の声が交錯することで、人間の現実歪曲や隠蔽が浮き彫りになる。
  • 『失楽園』を読む怪物は、自らの孤独をサタンと重ね、アイデンティティを模索しながら主観的に反応する。
  • 脱構築批評は、テクストが矛盾した解釈を許容することを示し、論理的な統一性を否定する。
  • 目次
  • Ⅰ 小說技法篇
    1    冒頭
    2    ストーリーとプロット
    3    語り手」
    4    焦点化
    5    提示と叙述
    6    時間
    7    性格描写
    8    アイロニー
    9    声
    10    イメジャリー
    11    反復
    12    異化
    13    間テクスト性
    14    メタフィクション
    15    結末
     
    Ⅱ 批評理論篇
    1    伝統的批評
    ①道徳的批評 ②伝記的批評
    2    ジャンル批評
    ①ロマン主義文学 ②ゴシック小説 ③リアリズム小説 ④サイエンス・フィクション
    3    読者反応批評
    4    脱構築批評
    5    精神分析批評
    ①フロイト的解釈 ②ユング的解釈 ③神話批評 ④ラカン的解釈
    6    フェミニズム批評
    7    ジェンダー批評
    ①ゲイ批評 ②レズビアン批評
    8    マルクス主義批評
    9    文化批評
    10    ポストコロニアル批評
    11    新歴史主義
    12    文体論的批評
    13    透明な批評