Kurt Vonnegut (カート・ヴォネガット) の『タイタンの妖女』を以前に読んだがイマイチ理解できなかった。
それでも、彼の描く世界観には惹かれるものがあった。
なんとか著者の言わんとしていることを理解できるようになりたいと思い、
ちょうど英語の Audible版が本書が目についたので手に取った。
ナレーションの雰囲気がよく聞きやすかった。
そして、再生時間は5時間13分と短めで、あっという間に聴き終えた。
相変わらず内容は理解できなかった。ストーリーにもイマイチついていけなかった。
ただ、なぜなのか聞き心地がよかった。
「死」について言及されるたびに “So it goes”(そういうものだ)というフレーズがくり返される。
すべてのものがいずれ死を迎える。ジタバタしてもしょうがない、と。
そういったことも含めて同著書のセンスや聞きやすさを感じたのかもしれない。
ちなみに村上春樹が『1973年のピンボール』で用いた「それだけのことだ」というフレーズも、
これに触発されたものだとの記事もみかけた。
それはそうと、Kurt Vonnegutの言いたいことを何度か繰り返せば、少しずつわかってくるだろうか。
もう少しわかるようになりたい。
そういう思いがきっと大事なのだろうし、そうなれるように、
少しでも近づけるように積み重ねられるかが問われている。
別のヴォネガット作品を経由してから、また本書に戻ってきたい。
