学生の時に麻雀はある程度やっていたので、
本作の著者である桜井章一氏のことは当然知っていたし、興味があった。
しかも、自分自身、勝ち負けは特にスポーツを通じて意識して生きてきたこともあって、
本著のタイトルにも惹かれて手に取った。
勝ちに対する意識の持ち方については、意外な書き方をしていた。
「自分は勝ちたいと思ったことはない」と断言している箇所については「本当かよ」と思いながら読んでしまったが、
桜井氏が言いたいのは、周囲の人たちがいての勝負であるし、
その人たちを負かすという意識よりも「自分に負けない」と思いながら臨むことで、
より強い自分を作っていくべきというなんだと受け取った。
そして、「勝ちたい」との欲にまみれること自体、勝負への臨み方ややり方を誤ってしまうので、
結果的に自分を強くすることにつながらないということなのだろう。
読み進めるうちにその通りだと思ったし、本書にも書いてあるとおり、
準備を怠らず、全体の流れに対して鋭敏になりながら状況に柔軟に対応しつつ、
闘志は燃やし (全力を尽くし)、最後まであきらめない、ということを淡々をやっていけば良いことを改めて確認できた。
勝負への向き合い方をこうして言語化してくれていて、読めてよかった。
しかし、もう少しマシな表紙にならなかったのだろうか、、、
「負けない」スタンスと本能の力
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自然界に学ぶ生存戦略: 自然界には「勝ちたい」という思考は存在せず、動植物にあるのは「負けない(本能で生きる)」スタンスのみである。人がこの力をつけるには、変化に対する感性を磨く必要がある。
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自分を誤魔化さない姿勢: 「自分に負けない」とは、自分に対して嘘のない姿勢で歩むことである。そのためには、敵を外ではなく己の中に置かなければならない。
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「必要」と「不必要」の循環: 負けない努力とは「必要なことだけやる」に尽きる。必要なときはそれを活かし、不必要な時期は余計な手出し(自滅)をせず、じっと耐えて待つことが肝要である。
変化への柔軟性と「気づき」
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型にこだわらない柔軟さ: 状況は常に変化するため、特定の型にこだわりすぎると本当の強さは身につかない。感ずるままに生き、自然のありのままから「気づき」を得ることが本能を磨く。
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勝負を分ける「気づき」と「余裕」: 心に余裕を持つことは「負けない」ことと深く関係する。自分のキャパシティを徐々に増やして余裕を作ることで気づきが多くなり、それが勝負の勝敗を分ける。
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不得意の克服と万能家への道: 得意技を伸ばすのは「勝ちたい」欲の延長である。それに対し、不得意を克服することは「負けない」ための本能に近い。不得意に向き合うことで相乗効果が生まれ、自身の可能性(間口)が広がる。
緊張とミスへの対処法
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緊張を「柔らかく」保つ: 緊張を無理に消そうとするのではなく、等身大の自分に戻って「柔らかく緊張を保つ」ことで、心を囚われずに自由に動かせるようになる。
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ミスとの向き合い方: 「ミスはあって当たり前」と捉え、それ以上広がらないように精神で抑え込む。また、勝負を途中で投げ出すような「見切り」は、自分の可能性の幅を狭める。
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流れを感じる目と耳: 勝負に負けない秘訣は「目」ではなく「耳」にある。耳を澄ませるようにして全体の流れや変化を感じ取ることが、勝負の核心に近づく鍵となる。
「準備・実行・後始末」のサイクルと日常
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本当の決断力を磨くサイクル: 決断力とは過去の知識に基づく固定観念ではなく、日々の「準備・実行・後始末」のサイクルを繰り返す中で磨かれるものである。
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日常を大切にする「平常心」: 平常心とは、何があっても揺れない心ではなく、日常の暮らし(「常」)を丁寧に扱い、準備・実行・後始末を当たり前にこなすことである。
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後始末が次の始まり: 物事が終わった瞬間に次の準備は始まっている。このサイクルを高い意識で循環させ続けることで「負けない」人間になり、他者や対戦相手をも思いやる「余裕」が生まれる。
