朝井リョウ氏の書籍は、以前「正欲」をトライしたが、あまり興味が持てず断念してしまった。

 

同氏が書いた本書は、ベストセラーになっただけでなく、友人も読んだと聞いて手に取った。

 

以前、このような書評を読んだことがある。

若手で作家を志望している人の作品を読むと、

自分のこれまで歩んだ人生、そこで感じた苦悩や不条理をなんとか表現しようとして、

「自分が」「自分が」の視点に終始してしまい、

多角的な視点を持ち込むこと、世界を立体的に捉えることができず、

底の浅い作品になってしまうことが多い、と。

 

本書も、複数の違ったペルソナの視点から、世界を捉えようとしており、

そういった観点からもベストセラーとなる要素は踏まえているのだろう。

 

ただ、なぜだか自分はあまり本書に入り込めなかった。

Audibleだったからなのか、ただ単に自分の集中力や読解力の欠如なのか、

或いは「推し活」という自分には興味のないテーマを扱っていたからなのか。

 

それでも、自分の中で何かの蓄積になっていれば良いなと思う。