これまた自己啓発書に分類される本であり、
この類の本にすぐ飛びつく自分を疑問視してしまうのだが、
本書は読んでよかった。
とてつもない競争を勝ち抜いて宇宙飛行士という夢を叶えた人なのに、
宇宙でのミッションを終えてからの生き方に苦しみ、その経験を語っている。
宇宙飛行士になるために、そして選ばれてからも、宇宙でのミッションを達成するために、
日々目標に向けて、多大な努力を積み上げてきた。
しかし、ミッションを終えて、年を重ねると、後進に道を譲ることになる。
周囲の注目が自分から後進・他人に一気にシフトする。
途端に自分のやるべきこと、自身が何をすれば充足するのかがわからなくなる。
著者の野口さんが積み上げている努力や成果には足元にも及ぼないが、
その悩みや苦しみがよくわかるような気がした。
野口さんは目先のことに精一杯で、本来考えるべきこと(自分の価値・本当に大切にしたい価値観・自分が本当にやりたいこと)を後回しにしてしまっていたことが、深い悩みと苦しみの時期を経ることになった原因として挙げている。
このようなレベルでやりたいことを成し遂げた人でも、悩み・苦しんでしまうのだから、
如何に「自分の価値を見出し、価値観を見極めること」が難しいテーマであるかが痛感させられる。
そういう自分もはっきりしていない。
今働いている会社でのポジションやお金を求めている自分がいないかと言えば、全くの嘘になる。
しかし、そんなことに執着したくない自分もいる。
それでも、それ以外のことで「自分の価値を見出し、価値観を見極める」ことができているかといえば、そうではない。
これからも、それを自分の中で言語化する努力を続けていくべきなのだろう。
自身が納得し、幸せに生きるために。
- 他者との比較を手放す:他人と自分を比べるのではなく、自分自身の力でアイデンティティを築き上げることが重要。
- 評価軸は自分で持つ:世間の目や他人の評価に振り回されず、「自分の価値は自分で決める」という姿勢を大切にする。
- 恐怖の正体を突き止める:悩みや恐れを抱いたときは、その怖さの正体を徹底的に突き止め、乗り越えた先にあるものを見通すことが解決の糸口になる。
- ステップ1:「自分の価値」を自分で決める - 肩書きや他人の評価に頼らず、自分自身の価値を自分で定義。
- ステップ2:自分の棚卸しで「残るもの」を見極める - 社会的地位などの外的な飾りを捨て、本当に大切にしたい価値観を特定。
- ステップ3:過去に自分なりの「意味づけ」をする - 過去の挫折や失敗を肯定し、これからの未来への原動力に変える。
