これもちょっと前になるが4月に観た映画。
ちょうど妻と息子が日本に帰っていたので次女と二人で映画館に行って観た。
英語の原作を以前 Audible で聴いており、
相変わらずちゃんと理解ができていなかったが、
面白いとは思えたので、映画化がされて楽しみにして臨んだ。
映画でも難しかった。
主人公のグレースが無理矢理、地球の「救世主」として宇宙に送り込まれ、
そこで出会った「ロッキー」と友情をはぐくむ。
そして、最後はグレースがミッションを達成し、地球に帰り着いたのかと思いきや、
ロッキーの仲間・家族と思しき惑星で生活をしているシーンで本作は終了する。
好きな映画に該当するという感覚はあるものの、
内容やメッセージを理解できていると思えない自分がいつも情けなくなる。
次女とも鑑賞後に意見を交換したが、自分自身がうまく咀嚼できていなかったので、
大したコメントもできずに残念だった。
次女にとっても内容は難しかったと思うが、それなりに楽しめたように見えた。
その後、本作をVideonews でとりあげてくれていた。
そして、宮台さん・神保さんの解説のおかげで、そういうことだったのかと理解が進んだ。
グレースは学界に追放された身分にもかかわらず、自分の意志に反して、
「人類を救うため」のミッションを背負わされ、宇宙に送り出される。
そんなことだから、結局、そんな「人類」のために命を懸けようとは思えず、
友情を交わせたロッキーのために命を懸けようとする。
本当に価値があるのは人類・世間の評価でも社会的地位でもなく、
たった1人の他者との関係であり、そこにヒトは自身にとっての幸せを見出す、ということなのだろう。
最後の場面(地球ではなく、ロッキーの住む惑星に暮らしているシーン)は
「ソラリス」のそれを彷彿とさせるという点もなるほどと思わされた。
Videonews で納得感を得られたのはよかったが、
自分も少しはこうした作品の解釈を、自分の言葉で表現し、
その上で、こうした批評・書評と向き合えるようにしたい。
ただ、道のりは長そうだ。だけど、積み上げがいのあることのように思える。


