Videonews の年末ライブでも言及のあった本作。

教授より性被害を受けたと主張する生徒を発端とした事件を中心に、

真実の置き所をテーマに取り上げている。

 

どこかに一旦「真実」を設定し、そこから特定の人に責任を押し付けることで、

事態を収束させようとするのは、人間社会に身を置いている以上は仕方がないのか。

 

問題は、主演のJulia Roberts演じる哲学教授のAlmaが繰り返し主張していたように、

「真実」が本当に存在し、それを合意されたものとして関係者間で形成できるのかということ。

 

セクハラ、パワハラ、権力闘争、訴訟問題など、人々の思惑が入り乱れ、

「真実」を特定しようにも、その「真実」が複雑に絡み合い、

必ずしも合意形成された「真実」を特定できないことは、現実問題、山のようにある。

 

それにも関わらず、事態収束のために、誰かの責任問題にしてしまう。

小坂井氏が言うように、「責任」とは我々人間社会が作っている虚構にすぎない。

しかし、その虚構で社会を操業し続けているし、もう止められない。

少しでも、スキを見せてしまえば、その虚構に足元をすくわれてしまう。

そして、運のめぐり合わせが悪ければ、虚構に絡めとられてしまう。

こうなるとどうしようもない。真実を特定しようとすることの価値はほとんどないようなもの。

 

自分の行動次第で、人生いくらでもよくできるチャンスはあるだろう。

しかし、上記のようなリスクにも直面する。

どっちに転がるかは時の運次第。

 

だから、何が起きても仕方と思うしかない。

過去にすがらず、未来に向けて、積み上げるべきを積み上げるしかないということだと思う。

 

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