週末に子供たちと Pixar のInside Out 2をアマプラで視聴した。

 

普段は、あまりこの手のアニメは最初から集中して観ないのだが、

これは面白そうだと思って、しっかりと最初から画面に向かった。結果、予想通り楽しめた。

 

この作品では、主人公ライリーの内面の感情世界を描き、

それが彼女の外面的な行動や経験にどのように影響を与えるかを表現している。

ライリーの頭の中には、喜び、悲しみ、怒り、恐れ、嫌悪といった感情が擬人化されて登場し、

それらが時に協力し、時に対立しながらライリーの思考や行動を形作っている。

 

また、内面的な感情の変化が現実世界にどう影響を及ぼすかが丁寧に描かれていた。

誰もが経験する「感情をコントロールしたいのにできない」というジレンマが、

擬人化された感情たちを通じてわかりやすく表現されている。

この点が、子供たちにも共感を呼び、幅広い世代に訴える内容になっているように感じた。

 

さらに、このテーマは奥が深く、古くから多くの哲学者や思想家が扱ってきた問いとも繋がる。

それだけに、多くの人に観てもらいたい作品だと思った。

 

最後に、多くの日本人が疑問に思っているであろう点について触れたい。

オリジナルのタイトルは『Inside Out』なのに、

なぜ日本語版では『インサイド・ヘッド』と訳されたのだろうか。

「頭の中で起こる出来事」を強調したい意図は理解できるが、

『Inside Out』には「内側が外側に現れる」という意味や、

「物事を異なる視点から捉える」というニュアンスが含まれている。

 

このタイトルの変更により、そうしたニュアンスが十分に伝わらなくなっている気がする。

惜しい部分だが、それを差し引いても素晴らしい映画だった。

 

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0CV4F4SB9/ref=atv_dp_share_cu_r