2021年に購入し、すでに読んでいた本だったが、目を通した。

自分自身が一つの分野を掘り切れず、総花的にやってきてしまっていることもあり、

それ自体を肯定している本書にどうしても肩入れしてしまう。

 

しかし、幅広く根をはろうとすることは、短期的な効果がわかりやすく表れないため、

我慢しなければいけない期間が長くなるかもしれない。

成功していない自分にも投影すると、ちょっとした慰めにもなる。

しかし、自分は長期的にも成功しないかもしれないわけで、慰めに使ってはダメなのだ。

 

それでも好奇心を持って、懲りずに学び続けることは自分のRangeを広げることになり、答えのはっきりしない曖昧な世界でもしっかりと、そして楽しく生きていけるようになると信じて、毎日を積み重ねたい。

 

 

  • 新しいキャリアを見つけるコツは、行動する前に「自分が何を求めているかを明確に描く」ことだという。  しかし、イバーラはこうした鉄壁に見える原則を、鮮やかに覆してこう言う。「まず行動、それから考える」。そして、人には可能性が無限にあることを、社会心理学を活用しながら説明する。「それらの可能性は、実際に行動することで発見できる。新しい活動、新しいネットワークの構築、新しいロールモデルの発見によって、人は可能性に気づく」。私たちは自分がどんな人間なのか実践を通じて学ぶ。理論からではない。
  • 両者の研究からわかるのは、「本当は、私は何になりたいのか」という問いに鉄壁の答えを出そうとするよりも、自分自身の研究者となって、小さな問いを立てて実験してみるほうがいいということだ。「いろいろな自分がある中で、そのうちのどれを今開拓してみるべきか。どうすれば開拓できるのか」。そう考えて、いろいろな自分と戯れてみる。壮大な計画を立てるよりも、すぐに実施できる実験を見つける。「『試して学ぶ』であって、『計画して実行』ではない」とイバーラは言う。
  • ゴーディンは、「やめる勇気がなくて仕事にしがみついていると失敗する」と言う。ただし、単に仕事が大変だからという理由でやめることは勧めていない。長い道を歩むうえで、困難に屈しないことは強みになる。しかし、やめるべき時がわかることは、戦略的に非常に大きな強みなので、何かを始めようとする時には、やめる時の条件を挙げておくべきだとゴーディンは言う。彼によると、ここで最も大切なのは、やめようと思う気持ちが、忍耐力が足りないためなのか、それとも、もっと自分に合うものを見つけたからなのかを感じ取ることだ。
  • 私が提案したいのは、将来に関して何も具体的に決めないことです。そして、現在の選択肢だけを見て、その中から、今後、有望な選択肢につながりそうなものを選んでみてください。
  • 永続的な知識を得るためには、ゆっくりと学習するのが最善だということだ。
  • やってみるまでは、自分に何ができるかなんてわかりっこない。自分の才能を見つけるには、とにかくやってみることだ
  • 横井が大きく成功したのは、水平思考をした時だ。だから横井が心配したのは、プロジェクトに専門家は欠かせないが、会社が成長して技術が高度化していくと、垂直思考の超スペシャリストばかりが大切にされ、水平思考のゼネラリストが重視されなくなることだった。「(アイデアがない時には)コンピューター能力の領域で競うのが近道です。そうなると(中略)スクリーンのメーカーや、優れたグラフィック・デザイナーが有利になり、任天堂の存在意義は消えてしまう」。横井は、たとえ技術的に高度な分野でも、水平思考の人と垂直思考の人が一緒に仕事をするのが最もよいと考えていた。
  • イーストマンは優れた予測者の核となる特長は、「ありとあらゆることに関しての純粋な好奇心」だと言う。
  • 予測者は、問われている出来事の中身にだけフォーカスするのではなく、根底にある構造が似ている出来事のリストをつくり、それによって予測の精度を高める。100パーセント新しい出来事はめったにない。テトロックに言わせると、一つの出来事の独自性は程度の問題だ。だから、リストをつくることで、予測者は知らず知らずのうちに統計学者のように考えられるようになる。
  • 曖昧さに耐えられる人が最もよい予測をすることを明らかにした。
  • 曖昧な組織文化があると、組織の意思決定者は一つ以上の道具を用いることになって、より柔軟で俊敏な組織を築けるという。
  • 優れたチームとなり、また生き延びるには、ヒエラルキーと自主性の両方の要素が必要になる。
  • 晩年に、彼は学生たちに水平思考をするよう促し、経験の幅を広げ、マッチ・クオリティーを追求して、自分の道を切り開くよう言っていた。「私は学生たちに、『論文指導教官のクローンになるな』と教えている。自分のスキルを同じようなことが行われていない場所に持っていく。自分のスキルを新しい問題に使ってみる。あるいは、今抱えている問題に、全く新しいスキルを使ってみる。そういうことをしなさいと言っている」
  • 別々の知識を結びつける研究は、研究資金を得られる可能性が低く、有名な学術誌に掲載される可能性も低く、発表時に無視されることも多いが、長期的に見ると、大ヒットとなる可能性が高いということだ。
  • イノベーションは意図的に幅と非効率を持たせた体制で進めるべきだということだ。しかし、これは困難な戦いだ。
  • 自分を誰かと比べるなら、自分より若い他人ではなく、自分自身と比べよう。成長のスピードは人それぞれであり、他の人を見て後れを取ったとは思わないことだ。あなたは恐らく、自分がどこに行こうとしているのか、まだわかっていないのだろう。だから、後れを取ったと思っても、何の助けにもならない。その代わりに、ハーミニア・イバーラがマッチ・クオリティーの追求で勧めたように、実験を計画しよう。たとえば、あなた流の「土曜の朝の実験」や「金曜の夜の実験」だ。
  • 「片足を別の世界に置いて」1つの領域内で取り組む。課題を大幅に多様なものにする。色々試した後に、フィット感のあるものが見つかったら専門特化する。
  • アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせであるということ。新しい組み合わせを作り出す才能は事物の関連性を見つけ出す力に依存するということ。
  • アイデアをつくるステップが次の5段階。

  1. 情報を収集する
  2. 情報を解釈する
  3. 問題を全て放棄する
  4. アイデアが降ってくる
  5. アイデアを形にする