オーストリアの心理学者・精神医学者であるジークムント・フロイト (Sigmund Freud)の「夢判断」。

夢に出てくる無意識を分析することで、神経症への対処法を研究してきた。

事実のみならず、無意識が人間の精神に与える影響を無視できないものと捉える。

無視できないどころか、その人の本質的な願望をも見出すことができ、

それまでに経験してきた葛藤の分析のみならず、これからどう生きるべきかのヒントも与えてくれる。

 

フランスの構造主義、ポスト構造主義思想に影響力を持った精神分析家である

ジャック・ラカン (Jacques-Marie-Émile Lacan)にも多大な影響を与えており、

フロイトから派生して、この分野がどのような発展を見せてきたのかをこれからも見ていきたいと思った。

そして、自分自身の夢に出てきたことを、今後分析して、無意識の願望を見ていきたいと思った。

  • フロイトは神経症の原因が「無意識」にあることを発見し、精神分析という治療法を発明。
  • 夢を用いた「自己分析」により、無意識を解明するための方法を確立し、『夢判断』でその理論を体系化。
  • 夢は無意識の願望を反映し、日常の印象を素材にして「圧縮」「移動」「視覚化」などのメカニズムを通じて顕在内容を作り出す。
  • フロイトは「エディプス・コンプレックス」を無意識の中核と位置づけ、無意識における「愛」と「セクシュアリティー」の重要性を明らかにした。精神分析は患者の愛情を動的な原理として利用。
  • また、フロイトは「快原理」「現実原理」を通じて心の葛藤を説明し、晩年には「生の欲動」と「死の欲動」の二元論を導入して自死や暴力、依存などを解明。