良い本だった。そして、自分にとってやや耳の痛いが話が続いた。

なぜなら、自分は自分のことに集中しがちであり、

ネットワーキングや良い人間関係を保つための努力をおろそかにしがちだからだ。

もっと言えば、軽視する向きもあり、それを正当化している自分がいる。

所詮他者は自分にとってコントロールできる存在ではなく、

そこに労力を割くことは不毛と思っているからだ。

 

しかし、この本が主張するように、人間は一人では生きていけないし、

人との良い関係を通じて得られる活力が最も効果的、というのはその通りと思った。

今までおざなりにしてきた他者との交流の持ち方を、これからもっと意識し、力を入れていきたいと思った。

  1. 「ハーバード成人発達研究」によると、喜びに満ちた人生を送るための条件は良好な人間関係。社会的成功や運動習慣、健康的な食生活も重要だが、良好な人間関係が最も重要。
  2. 他者との交流の頻度と質こそ、幸福の二大予測因子。
  3. 心身の健康には運動が必要であるのと同様、「ソーシャル・フィットネス(健全な人間関係)」にもメンテナンスが必要。
  • 人間関係を良好に保つためには、自分が相手に興味を持ち、話しかけることから始める。
  • 収入と幸せの間には一定の関係があるものの、ある程度以上の収入では幸せの増加は限定的。
  • 孤独感は身体的な影響を及ぼし、精神的・肉体的な健康に悪影響を及ぼす。
  • 幸せへの道はいつでも始めることができ、遅すぎるということはない。それは、お金の問題を適切に管理し、常に自分自身と他人とのつながりを深めることによって実現可能。
  • 50歳のときの人間関係の満足度が高い人ほど、精神的にも肉体的にも健康な80歳を迎えていた。
  • 大切なのは共感しようとする努力。
  • WISERモデル、観察、解釈、選択、実行、振り返り。
  • 初心者には、熟練者が忘れてしまったさまざまな可能性が見えている。
  • 今この瞬間にその人の方を向いてみよう。電話をしよう。思いを伝えよう。
  • 人とのつながりを大切にして生きていけば、何かあっても助けてくれる。好きな人たちを大事に生きる。
  • 良きパートナーは幸福度を高めるけど、そうでないパートナーは幸福度を下げる。
  • 自分のことばかり考えすぎない。他者に積極的に関わる。相手に好奇心をもつ。SNSは消耗する。デジタルデトックスをする。職場と家の人間関係。
  • 職場のイライラを家の人に八つ当たりしないこと。
  • 他者とちょっとした交流をする。
  • 職場に親友がいることは大事。