難解なカントをいきなりは読めないので、
「100分de名著」のテキストを読んだ。
わかりやすく、興味深く読み進めることができたが、
自分の理解を文章にしようとすると、改めてちゃんと理解できていないことがよくわかる。
また、読み直したい、別のカント本もトライしてみたい。
カントが提示する4つアンチノミー(二律背反):
- 宇宙は無限か、有限か
- 物質を分解すると、これ以上分解できない究極要素に至れるか否か
- 人間に自由はあるのか、それともすべては自然の法則で決定されているのか
- 世界には、いかなる制約も受けないものが存在するのか否か
上記1と2は、2択のどちらも成り立たない。
そして、上記3と4は、2択のどちらも成り立つと言っている。
中でも1の解釈は興味深かった。
宇宙に時間的な始まりがあるとすると、その前には時間が存在しないことになり、いかなる出来事も生じず宇宙は誕生しないことになる。
逆に宇宙に時間的な始まりがないとすると、現在までに無限の時間が経過したことになるが、無限の時間とは経過し終えないもののはずだから現在という時間は決して訪れないことなる。
だから、宇宙が無限であるか、有限であるか、どちらとも言えないのである。
こうしたアンチノミーが生じる理由は、
「世界全体」は、物のような客観的な対象ではないために、答えが決まらないから。
このように、人間が理性的に原因を突き詰めて考えようとしたところで、答えが出せない問いがある。
しかし、人間は問いに対する答えがないと不安に襲われる。
その不安をかき消すべく、「神の存在」「魂の不死」を前提とした答えを用意するのである、と。
