今日はオーディブルで夏目漱石の「私の個人主義」を聴いた。

1.45倍速で聴いて、1時間弱だったので、10kmのランニングでほとんど聞き終えることができた。

 

自分のやるべきこと、やりたいことがなんなのかが判然とせず、

長い間悩み続けた末に辿りついた「自己本位」という考え方。

それを人生の幹とすべきと学生たちに説く。

 

しかし、それは自分勝手に生きて良いということではない。

自分が得意であり、好きなことを見つけることができたなら、

それを仕事にする自由を人は与えられている。

但し、その自由と引き換えに発生する義務と責任は全うするべきという。

 

その義務と責任の中には、

自分とは違う特技や好きなことに取り組んでいる他者の考えや行為を尊重することが含まれる。

そして、大学で学べるような恵まれた環境に置かれている学生は、

自分の個性、権力、金力の使い方を間違えぬような人格を身につけなければならないと忠告する。

 

自分が最近読んでいる本の多くで、

自分の好きなこと、自分の適性に応じたことにまい進すべきであり、

それが結果的に世間にとっても良い結果をもたらす、との主張を目にする。

 

国家が前面に出てくる時代背景を生きた夏目漱石も、

苦悩の末、行きついたのが自己本位や個人主義との考え方だったように、

自分が図らずも目にするこれらの主張の正当性を再確認できたという点で、意義深かった。

 

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