オーディブルでユヴァル・ノア・ハラリ著の「21世紀の人類のための21の思考」を聴いている。集中して聞けていない部分も多々あるものの非常に面白い。
世界の歴史を深く理解する著者が人類が直面する経済・政治・宗教・テクノロジー・教育など幅広くテーマに対して提言をしている。
中でも自身の出自であるユダヤ教やイスラエルを揶揄しながら、どの宗教もどの国も、自身が世界の中心であることをやめるべきと言っている章は、頷くことが多かった。人間は基本的に自分が所属する集団で、経験してきたことしか信じることができない。そうするとどうしても所属集団を中心に物事を捉える。世界を広く捉えると、自集団の特別な優越性は往々にして間違っていることはすぐわかるものだが、それを冷静に捉えられる人や集団は少ない。改めて、自身や所属する国や集団を謙虚に捉え、他社を尊重することの重要性を説く。
これはその通りだし、世界の多くの人が実践できていないと感じる。日本ももちろん例外ではないし、多くの日本人にも目を覚ましてもらいたい。
