Twitterを眺めていたら、少しまともそうな日本経済をポジティブに捉えた記事があった。ドイツ人の先生が書いた本についてだった。本書は「失われた30年」も意味ある期間を日本企業は過ごしてきたと説く。日本企業はアメリカ企業とは異なり、時間をかけ、社会的な安定とのバランスをとりながら、ゆっくりと着実に変革を進めるところに独自性があり、その強みを見失ってはならない、と。

 

自分は日本のテレビで良く流れている日本を礼賛する番組が嫌いだ。日本はもうマスをかくことでしか自国を肯定的に捉えられない、末期症状と思ってみている。その流れもあって本書を読んでもいないのに、論評するのはもちろん早計だが、本書のメッセージに対しても懐疑的だ。すっかり日本を肯定的に捉えることができない思考になってしまっている。

 

しかし、これまでとちょっと違う考えも巡ってくる。何事も生きているとバイオリズムはあるものだ。ここまで長い低迷期・ゼロ成長(或いはマイナス成長)を続けてきたら、反転する可能性はありそうな気がしてくる。しかも、先進国(もはや先進国ではないとの見方もあるが)の中でも日本だけが異なる歩みをしている所からしても、日本だけ違う流れを掴みそうな気もする。

 

最近アメリカで、"Hard times create strong men. Strong men create good times. Good times create weak men. And, weak men create hard times" (困難な時代は強い人間を生み出す。強い人間は良い時代を作る。良い時代は弱い人間を生み出す。そして、弱い人間は困難を生み出す。)というのを度々聞く。

 

良い時代を謳歌しているアメリカにおいて、弱い人間を生み出しているのではないかとの危機感から来ている。翻って、日本は30年もの低迷期を経てきた。上記からすると強い人間を作っているはずである。しかし、あまりそういう感じがしない。低迷しているけど、過ごしやすい国で危機感があまりないかもしれない。

 

ここまで書いておいて、結局日本の会社や経済は浮上するのかどうかについて自分の中で結論は出せない。もちろん日本には頑張ってほしい。だけど、日本が浮上するイメージが湧かない、というのが今の率直な自分の見方だ。