35才だった2015年4月から3年かけて、中央大学法学部通信教育課程で法学を勉強した。
法学部で勉強しようと思った理由は以下の通り:
- プロジェクトファイナンスの実務で弁護士含めた契約交渉を通じて、法律の基礎知識が必要と痛感した。
- 2013年に貸金業務取扱主任者の資格取得の際に法律の勉強に興味を持った。
- 米国弁護士資格を最終的に取得することも視野に入れると、米国ロースクール卒業する必要あり、米国ロースクールに入学するためには法学士が必要だった。
- 何か目的をもって勉強をしないと落ち着かない状態だった。
当時はまだリモート授業の概念はなく、単位を取るためには以下の選択肢があった。
- レポート4つを書き上げ、全てのレポートで合格点をもらえれば単位認定試験を受けることができ、試験に合格する。
- 2日半の対面授業を受け(金曜、土曜、日曜午前)、日曜午後の単位認定試験を受ける。--> 場所は御茶ノ水の駿河台キャンパス
- 夏休み期間中に対面授業を連続して受講(基本は上記2.と同じ) --> 場所は八王子の多摩キャンパス
今考えても、充実した時間だったように思う。良かった点は以下:
- 法律を基礎から学ぶことができ、内容も面白いと思えた。
- 法律や判例を通じて社会の仕組みや人間の考え方・行動様式を学ぶことができ、興味深かった。
- 上記2.の対面授業での先生の質が高く、先生の説明のわかりやすさに何度も感心した。
- 法律以外にも政治学、社会学、法哲学、国際政治史などの授業も受け、大変ためになった。
- 最後の卒業論文は憲法を題材に意欲的に取り組んだ。最後、教授との面接もあり、わかりやすく書けているとのお褒めの言葉も頂き、頑張ってよかったと思えた。
- 勉強会も定期的に駿河台キャンパスで開催され、勉強になった。
- 対面授業は全国で開催され、通常は東京の駿河台キャンパスで開催されている授業を受講していたが、実家のある名古屋で開催される時は、実家に立ち寄るついでに受講したこともあった。
一方で、厳しいと思えた点は以下(但し、これらがあったからこその充実感だったのかもしれない):
- 上記 1. のレポートは全て手書きで提出。とんでもなく時間がかかる。
- しかも、苦労して書き上げたレポートをかなり辛辣なコメントで何度も不合格にしてくる科目が複数あり(特に税法はめちゃくちゃ苦労した記憶)。
- やっとの思いで4つのレポートを合格しても、単位認定試験で何度も不合格にされた科目もあった(倒産法は複数回受験してやっと受かった)。
- 夏休み期間中の多摩キャンパスの集中講義は良かったのだが、場所がとにかく遠い。(妻の許可を得るが大変だったが、都度家に帰る時間がもったいなかったので、八王子のホテルに何度か滞在した)
上記のような苦労を経たにも関わらず、卒論も含めて3年で卒業できたのは、楽しいとの思いから集中して取り組めたからだと思う。ちなみに、対面授業や夏休み期間中の集中講義を通じて、他の生徒との交流の機会を自ら作ることはできたと思うが、自分はネットワーキングが苦手だったし、人的交流でエネルギーを使いたくなかったこともあって、人との接触はほぼ皆無だった。対面授業に行っても真っ先に家に帰っていたが、そういった過ごし方でも自分にとっては充実していた。
無事に法学士を取れたことで、テンプル大学ロースクールにその後進学することになるのだが、特に妻には色々と迷惑をかけながらの犠牲を伴ったものの、良い思い出として残っている。
せっかくこのブログも書いたので、当時書いたレポートや書き込んだ教科書を本棚の中から探してみたが、アメリカに引っ越してきた際に全て処分したので、みつからなかった。ちょっと残念だが、あの時間に詰め込んだ知識や文章力が今に生きていると思いたい。