今日、上司に呼び出されて1時間ほど面談をした。

こちらから一連の業務報告をすることが名目であったが、最後におもむろに彼の傘下にいる4名のメンバーの強み・弱みをまとめたエクセル表を、気を悪くしないでほしい、と言いながら見せられた。これを見せることが呼び出したことの本来の目的だったのかもしれない。

 

私はこの組織の一番下であり、残りの3名は目上にあたる。その3名の強み・弱みも惜しみなく、何故か私にも共有してきた。ちなみにこの上司本人、この表には書かれていない。

 

その表で私の評価は以下の通りだった。

 

強み:①胆力がある、②コミュニケーションがとれる(おそらく英語も含めてのこと)、③(もう一つ何かあった気がするが忘れた)

弱み:①経験が浅い、②発想力・アイデアが乏しい、③戦略的思考が弱い

 

最近行ったストレングスファインダーでも上記弱みの②や③は、着想32位、戦略性34位(最下位)と出ていたし、自覚もあったため違和感はなかった。また、③は上司からいつも言われていることでもあり、特に感情が出てくる話でもなかった。

 

その他のメンバで書かれている強みや弱みも概ね違和感はなかった。この上司の狙いは、メンバの特性を見た上で、担当の割り振りを行い、チームとしてのパフォーマンスを上げたいということのようだった。私は胆力があり、比較的実行力が高いのでプロジェクトを積極的に進めてほしい、ということだった。そして、メンバ間で寄りかかってコンフォートゾーンから抜け出さないようなことになってほしくない、とも言われた。

 

この上司の問題点は、メンバの弱みばかりを指摘し、改善を求める。各メンバの良さや強みはお情け程度に言及はするものの、最後に必ず弱みを再確認させようとする。そして、口には出さないまでも、さも自分はお前らと違い、すべてをカバーできている完全無欠の人間だと誇示する。

 

人間、得意なこと、強みとしていることがある一方で、苦手なこと、弱みとしていることがある。それぞれに強みを生かしながら、それぞれの弱みをカバーするような体制にすればいいのではないか。また、確かに分析すると、上記のようにそれぞれに強みや弱みがあるわけだが、それをあまりに断定的に捉えることも違和感がある。

 

この上司は確かに、仕事上のスキル・胆力・政治力・思考力など、確かに様々な能力を兼ね備えている。用意周到に仕事を進め、着実に出世のための階段をあがっている。権力も着実につけており、周囲に置きたい人を選び・排除することもできるようになっているので厄介だ。敵に回したら飛ばすこともできてしまうので、逆らえなくなっている。
 

こういった状況を自分としてどう捉えて、どうしていきたいかについて、どこかで結論を出さなくてはいけないと思っている。