松任谷由実さんの「コバルトアワー」は、手元に2枚ありました。1枚は東芝EMI、もう1枚はアルファレコード(ビクター音楽産業)です。
以前に聴き比べた時は、アルファレコードの方が音質が良かったと記憶してます。
ヤフオクでレコードを物色していたら、「コバルトアワー」のレコードのセンターラベルに見慣れないアルファレコードのマークがあることに気付きました。
私が持っているのは全て白地に赤字のアルファのマークがあるのですが、ヤフオクで見かけたのは薄紫地に黒のアルファのマークです。
う〜ん。初版はどちらなのでしょう?気になります。
気になると聴きたくなるもので、「コバルトアワー」の薄紫地を買ってしまいました。
・「コバルトアワー」の音質比較
①東芝EMI
1曲目「コバルトアワー」、飛行機の音の後に入るドラムの音が籠もって聴こえます。ヴォーカルが奥にあり、楽器の分離も良くありません。
こんな逆相のような録音するのかな〜と思ってしまいます。
「ルージュの伝言」高低のバランスはいいのですが、低域のドラムの音がクリアに聴こえません。やはりヴォーカル付近の付帯音と楽器の分離が良くありませんね。
②アルファ(白地)
「コバルトアワー」の飛行機の音がクリアに聴こえるようになりました。ドラムの音も東芝EMIよりは籠もっていません。ヴォーカルはやはり奥ではありますが、少し前に移動してます。
楽器の分離は良くなりましたが、低域は少し弱く重心が上がった用に感じます。
③アルファ(薄紫地)
「コバルトアワー」の飛行機の音、その後のドラムは白地に近いです。ヴォーカルや楽器も同じような感じですが、ヴォーカルの質感が良くなったように聴こえます。
「ルージュの伝言」では、違いが少し出ました。低域が締まったクリアな音で、ピアノの音や楽器の分離がよくなった気がします。低域は東芝EMIほど出てませんが、白地よりは低く出ているように聴こえます。
・音質の順位をつけるとしたら
アルファ(薄紫地)> アルファ(白地)>> 東芝EMI
さて、東芝EMIとアルファレコードの違いは分かるとして、アルファレコードの2枚の音質の違いはなぜなのか探して見ようと思います。
センターラベルの外周の刻印に違いがありました。
・アルファ(白地)
ALR-4004 121
・アルファ(薄紫地)
ALR-4004 111
番号の若さから判断すると、アルファ(薄紫地)の方が初版になるのかも知れませんね。
家の環境では、東芝EMIよりアルファレコードの方が音の分離が良く、クリアな音を聴かせてくれました。
大きな差ではありませんが、同じアルファレコードでも、音質に違いがあることが分かったのは面白いなと思いました。
あくまで私感ですが、今までレコードを聴いていて、音が良いなと感じたレーベルはビクター、Moon、RCA、アルファ、パイオニア(8000番代)などです。
今度は「ミスリム」の薄紫地も探そうと思ってます(^^)