5月3日に発売された山下達郎さんのリマスター盤「FOR YOU」を聴いてみました。
これまで発売されたリマスター盤「僕の中の少年」、「POCKET MUSIC」、「ARTISAN」の音質はとても良くて、オリジナル盤のイメージをそのままに高音質にした印象がありました。
今回発売されたリマスター盤「FOR YOU」をオリジナル盤と聴き比べてみた感想ですが、今までのリマスター盤とはちょっと違った感じに聴こえました。
オリジナル盤は音場が横に並び、そこから奥行きが感じられます。定位も横並びで、音像も大きくならず自然な感じです。
リマスター盤の1曲目「SPARKLE」イントロのギターのカッティングを聴いた瞬間は凄いと感じ期待が膨らみました。
その後ホーンが入ると音圧が高いことに気付きます。そしてヴォーカルが入り、ドラムの音が入るのですが、音が前へ前へと迫ってきます。
楽器個々の音が鮮明に聴こえます。音像が少し大きくなった感じですね。
音が前へ出て来るので、奥行きが浅くなった印象です。
オリジナル盤では自然な感じで聴こえていた音場が、少し不自然に感じました。
これが悪いとかではなく、今風の音作りになったのだと思います。最新のアルバム「SOFTLY」に近い音作りのように感じます。
リマスター盤を聴いた感想は
①音圧が上がった。
②音の分離が良く、細かい音まで聴こえるようになった。
③音が前に来るようになり、奥行きが浅くなったように聴こえる。
➃音場が少し不自然に感じる。
オリジナル盤を所有していて、リマスター盤を購入した人の評価は別れるような気がしますね。どちらが良いとかではなく、聴く側の好みの問題だと思います。
これは自宅のシステムでの音質の違いなので、他の人のシステムではどう聴こえているのか気になるところです。