子どもたちがいきいきと勉強する中で、
大人になってからも役立つ底力を養っていきたい。
自分の子どもが大人になった時に、自主的に、希望を持って人の役に立つ仕事をして欲しい。
そう願ったときに、子どもに身につけてほしい力は、シンプルで、普遍的なものだと考えています。
前回の投稿では「理解力」についてお話をしました。
今日は、ふたつめの力「伝える力」について、書きたいと思います。
自分の状況を相手に伝える
自分の情報を相手と共有する
自分の分からないところを相手に聞く
社会では「報連相」が大切だとよく言われます。
実際、親御さんたちも、「報連相」の重要性を感じていらっしゃる方が多いです。
「伝える」というと、上手な伝え方を想像する方もいらっしゃるでしょうが、
「報告」「連絡」「相談」で一番大切なことは、
上手な伝え方(伝え方のテクニック)ではないように、私は感じています。
「伝える」上で、一番大切になってくのは、
自分と周りの状態を整理し、理解していることです。
「報告」では、自分が何を考えてどう行動し、どういう状態にあるのか、進捗状況や結果を把握していること。
「連絡」では、自分の状況から、相手に共有した方がいい内容を把握していること。
「相談」では、自分がどうやって物事に取り組んだが、何が分からなくて、どこに困っているのかを把握していること。
この3つに共通して言えるのは、相手に自分の意図を理解してもらう上で、
「自分が何が大切と思ったから」「どう考えて」行動を起こしたのかを押さえておくことが大切であるということです。
ですが、自分が「どう思ったか」「どう考えたのか」というのを把握しておくのは、自分事とはいえ難しいものです。
皆さんは人の話を聞いて、意見を求められたときに、とっさに言葉が出てこない、という経験はないでしょうか。
また、分からない事柄を聞きたいが、いったいどこが分かっていないのか把握できていなくて質問ができない、という経験はないでしょうか。
「自分がどう思ったのか」「どう考えたのか」という頭の中でぼんやりとしていることを、整理して、言語化するのは、意外と大人でも苦労するものです。
読書の授業は、本を読んだ後に、読書感想文を書きます。
本を読んで「自分がどう思ったのか」「どう考えたのか」を自分のペースで紙に書いていきます。
読書感想文は、口で自分の考えを述べるのとは違って、とっさに言葉が出てこない子も、焦らずに自分の内面と向き合って、言葉にすることが出来ます。
そうやって、何年もかけて自分の頭の中にある思いや考えを言語化する練習をしていきます。
私は大学の頃、A41枚のレポートを30分ほどで書き上げていました。
今もこのブログを30分ちょっとの時間で書いています。
これだけ、楽で、気軽に自分の思ったことや考えたことが言語化できるのは、読書の授業に小学生・中学生と通っていたおかげだと思っています。
読書の授業は、大変地味な授業ですが、大人になった塾生の方からも、役に立った、もっとまじめに授業を受けていればよかったと言われることが多い授業です。
ぜひ、お子さんの「理解力」「伝える力」を、楽しみながら、養っていきましょう。
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