カナダは豊かな自然に恵まれている国ですから、世界遺産として自然遺産が多くなっています。

まずは「ナハニ国立公園」です。

カナダのノースウエスト準州にある国立公園です。

公園内には約3,000メートルの山、マッキンジーがあります。

公園の中央にはサウスナハニ川があり、壮大な峡谷を作り出しています。

川はところによっては90メートルもの滝を流れ落ちていきます。

この高さはナイアガラの2倍にもなるのです。

公園内にはこのような急流がたくさんあります。

また、鳥や魚、哺乳類などのさまざまな動物たちの生息地でもあります。

それから恐竜公園があります。

公園そのものは荒涼とした地形ですから景色としてはよくありませんが、世界最大級の恐竜化石層があ

ることで有名なのです。

39種類の恐竜がここで発見されており、世界中の標本がここからのものなのです。

世界遺産としての価値はこの恐竜化石に与えられたものです。

1955年州立公園として始まったのですが、化石の分析などは遠くの博物館へ運ぶ必要があったようで

す。
その後、近郊に古生物学博物館ができたために、輸送をする必要はなくなっています。

恐竜公園の地層は3種類の地層に別れており、それぞれが恐竜の化石を含むという貴重な遺跡なのです。

乾いた壁面から恐竜の化石がのぞいているという光景が当たり前のところなのです。

カナダの世界遺産は広大な大地に広がる自然をメインとしたものが多くあります。

観光地としても楽しめるものですから、海外旅行をするのであればカナダは適したところと言えるので

はないでしょうか。
世界遺産は素晴らしいところがたくさんあるのですが、それを見るためには海外に行く必要があります。

それは費用的にも時間的にも簡単なことではありません。

そこで自宅で世界遺産のだいご味を味わうことができるのが、DVDです。

NHKの世界遺産100シリーズをDVDにしたものが書籍として販売されています。

DVDで見るだけでも、世界遺産の壮大なスケールに驚かされますね。

これらを後世に残していこうと考える人がいるのは当たり前と言えるでしょう。

世界遺産の場所によっては、夜の夜景が素晴らしかったり、朝日の中の風景が絶景であったりするで

しょう。

DVDならばそれらの映像が収められていますから、旅行よりも満足できる仕上がりと言えるでしょう。

NHKの取材班なら信頼もおけますし、映像技術的にも質の高いDVDと言えるのです。

もちろん、NHK以外の民放などもDVDを出版しています。

また、写真集もたくさんあります。

これらの映像を見ることによって、世界遺産の意義を改めて知ることができるのです。

現地に行くことは一生ないであろう人でも世界遺産のことに思いを馳せることができるのです。

それによって、世界遺産の保護について賛同することができます。

本当のものは知らないとしても、DVDで見たものは本物以上に感動を与えてくれることでしょう。

しかし、本当に世界遺産に興味を持つのであれば、一度は行ってみたいと思うようになる人もいるかもしれません。

そして、一人ででも海外旅行に行くことになるのです。

もちろん、旅行会社のツアーでも十分です。
自分に合った世界遺産との接し方を考えてください

これらの遺跡はエジプト文明を知るための貴重なものとなっています。

それから、ヌアビ遺跡群です。

この遺跡はアスワンハイダムを建設するときに水没の危機に襲われました。

ユネスコの活動によってかろうじて救済されたことでも有名になりました。

アブシンベル神殿を分割して、移設するという大掛かりな事業によって貴重な世界遺産が守られたので

した。

最後に「イスラーム都市カイロ」です。

カイロは皆さんも知っているでしょうが、エジプトの首都です。

ナイル河畔の交通の要所であったために長期間にわたってイスラム教の文化、経済の中心地となってき

ました。

現在のカイロはアフリカ一の大都市として栄えています。

イスラム教を象徴するようなモスクが町の至る所にあるのです。
トルコ共和国の世界遺産にはどのようなものがあるでしょうか。

アラビアンナイトの舞台というイメージが強いのですが、いろいろな遺産があるようです。

代表的なものを紹介しましょう。

最初はイスタンブール歴史地域です。

イスタンブール歴史地域とは4世紀でのコンスタンティのポリス、15世紀のイスタンブルのことであり、

現在ではイスタンブール市街地区となっています。

この町はアジアとヨーロッパを結ぶ海上交通の要衝となっているところです。

紀元前7世紀にギリシャ人の入植者が最初の都市を作ったと考えられています。

それから歴史の流れの中で重要な舞台となってきたのです。

歴史地域には遺跡公園地区、スレイマニエ・モスクと付属保護地区、ゼイレク・モスクと付属保護地

区、イスタンブール大城壁地区の4つの保護地区で構成されています。

それぞれには歴史的に重要な建造物があるのです。

それからネムルト山です。

ネムルト山はトルコ東部に位置していますが、そこにはコンマゲネ王国のアンティオコス1世が紀元前に

建てた巨大像があります。

王自身の坐像もあります。

像は8メートル以上もあり、王の墓と考えられていますが、肝心の埋葬施設は発見されていません。

そのため宗教上の儀式の場であったとする説との間で、結論は出ていないということです。

山の周囲の至るところに神像があります。

それらの巨像を見るためにヘリコプターを利用した観光もできるようになっています。

その他に文化遺産としては合計で7か所となります。

世界遺産としては自然遺産はなく、複合遺産が2か所登録されています。
有名なのは「ラパ・ヌイ国立公園」でしょうか。

日本でもなぜか有名になっているモアイ像があるイースター島の周辺地域です。

モアイ像は大半が部族間抗争によって破壊されたといわれています。

現在では900体程度が残っています。

その周辺には洞窟遺跡があり、当時のラパ・ヌイ文化を示す貴重なものとなっています。

それから、チリの北部にあるのは「ハンバーストーンとサンタ・ラウラの硝石工場群」です。

この工場は世界遺産に登録されましたが、危機遺産にも登録されています。

硝酸塩抽出会社が1800年後半に造られ、硝石工場群を建築したのです。

工場群は急成長してしゃれた建造物がならぶ街へと発展したのでした。

しかし、世界恐慌のあおりを受けて、急激に衰退の一途をたどることとなりました。

旧式の工場群は一挙に廃墟となりましたが、その町並みは国定史跡として観光客を呼ぶようになりまし
た。

チリにおける産業の発展を記す貴重な文化遺産との評価を受けています。

しかし、木造を主体とした建造物であるためにその弱さが懸念されており、危機遺産への登録となったのです。

最後に「チロエの教会群」です。

チリのチエロ塔にある木造の聖堂群です。

18世紀から19世紀にかけて建設されたもので、159棟が残っています。

ヨーロッパの建築様式であるゴシックやバロックと地元の様式が混然一体化したチロエ様式となっています。

カストロ聖堂が一番有名かもしれません。

イエズス会の修道会として建てられたものです。
ポルトガルには文化遺産として12か所、自然遺産として1か所が登録されています。

その代表的なものを紹介しましょう。

ポルトガルの遺産はそのたどってきた歴史から、宗教に関するものが多くなっています。

バターリャ修道院はその代表でしょう。

ドミニコ修道会の修道院ですが、ポルトガルの後期ゴシック建築の傑作と言われています。

切妻の屋根と、たかくそびえる尖塔が特徴となっています。

その美しさは見る人を驚嘆させているのです。

歴史的には14世紀後半に建設が開始されています。

当時のカスティーリャ王国とポルトガルの間で行われた戦争で勝利したことを記念した建設されたので
す。

ポルトガルが国として独立したという象徴ともなっているのです。

2世紀に渡って建設が続けられています。

その間に7人の王が在位して、15人の建築家が携わったと言われています。

バターリャ修道院の建設を通じて建築技術の進展と、芸術様式の確立がポルトガルで実現できたのでし
た。

長期に渡る建設のため、途中でいろいろな様式が導入されています。

建築物として非常に貴重なものになっていったのでした。

それから、「シントラの文化的景観」を紹介しましょう。

シントラは11世紀ごろの記録にも残っている地域です。

詩人バイロンによってエデンの園と評されているほど美しいところであったのです。

世界遺産に登録されているのはシントラ宮殿、ベーナ宮殿、ムーア城跡、レガレイラ宮殿です。

多くの遺跡が見事な形で残されているのです。

ポルトガルの世界遺産を訪れたいと思いませんか。
ベルギーの世界遺産を紹介しましょう。

ベルギーの世界遺産には自然遺産はなく、文化遺産だけとなっています。


「ブリュッセルのグラン=ブラス」はブリュッセルの中心にある大広場です。

世界で最も美しい広場として知られています。

ベルギーの観光地としては最初に挙げられるものです。

かのヴィクトル・ユゴーが絶賛したということでも有名です。

広場を囲むような形で建築されているものがあります。

その中でも1400年ごろに建築された市庁舎は中世の建築様式を知るための貴重な建築物なのです。

ゴシック様式の96メートルにもなる塔は、頂上に天使ミシェル像が飾られています。

ミシェルはブリュッセルの守護天使であったのです。

それから12世紀ごろに建てられた王の家があります。

当時は木造建築物でパン市場として活気があったといわれています。

その後石造となりスペイン王が住む王の家と呼ばれるようになったのです。

グラン=ブラスには当時の商業の組織であるギルドを中心とした建物に囲まれています。

職業を表す包丁や樽などの紋章が残されているのです。

それから、「モンス市スピエンヌの新石器時代の火打石採掘地」があります。

スピエンヌはベルギーの中ほどにある都市です。

火打石の採掘は紀元前に行われたものと考えられています。

地下に掘られた採掘抗は100ヘクタールにもなるといわれているのです。

発見されたのは19世紀になってからです。

鉄道を敷設するための工事において古代の採掘跡が見つかったのでした。

ベルギーという国だけではなく、ヨーロッパの歴史を考える上で重要な遺跡となっているのです。
サウジアラビアには世界遺産は一つしかありません。

それは「アル・ヒジュルの考古学遺跡(マダイン・サーレハ)」と言います。

サウジアラビアの北西部に位置しており、ヨルダンとの国境に近いところになります。

サウジアラビアの国がどのような形になっていたのかは日本人にはあまり知識がないでしょう。

中東を旅するという人もよほどの興味がない限りはほとんどいないと言っていいのかもしれません。

この遺跡は古代都市遺跡です。

マダイン・サーレハとは「サーリフの町」という意味だそうですが、サウジアラビアの砂漠の中に造ら

れています。

当時のナバティ人の文明を示している貴重な遺跡となっています。

サウジアラビアの歴史については、あまり多くのことはわかっていません。

ナバティ人の起源についても中央アラビアから来たと言われていますが、北の海岸から来たという説も

あり、学会でも明確にはなっていないのです。

遺跡は紀元前1世紀ごろのものです。

当時の遺跡としては保存状態がよいため、考古学的な価値は大きいと考えられるのです。

中には50の碑文や洞窟絵画が発見されています。

ナバティア文明を示す貴重な証拠なのです。

墓に埋葬されているのは兵士や役人、司官などであることがわかっています。

井戸の跡を見ると、彼らの建築技術が当時では優れたものであったことがわかります。

水利技術としてはかなりの専門知識があったと言われています。

観光のためにこの地を訪れようと考える人は少ないでしょうが、仕事などでサウジアラビアに行くこと
があれば、世界遺産として訪れてみるのはどうでしょうか。
城というものは世界中の歴史の中でたくさん建造されています。

その役割から考えれば当たり前のことですが、美術品としても申し分のないものがほとんどでしょう。

ですから、世界遺産に登録されている文化遺産には城とその周辺というものがたくさんあります。

それらの代表的なものを紹介しましょう。

まず、インドのタージマハルです。

これはほとんどの人が知っているのではないでしょうか。

正確には城というよりも宮殿なのですが、その豪華さは格別です。

大理石を一面に施しており、当時は象を使って大理石を運んだと言われています。

写真集もたくさん出ていますね。

インドにはアグラ城という城も世界遺産に登録されています。

それからプラハ城です。

夜景の写真を見るとみごとなものです。

部屋に飾ることができるような写真集も販売されているようです。

もちろん、日本が誇る世界遺産もあります。

兵庫県の姫路城です。

豊臣秀吉が改築して、今日に至っている城です。

韓国では華城(ファソン)があります。

18世紀に建造された南門のスケールの大きさは感嘆に値すると言えるでしょう。

イタリアにある「カステルデルモンテ」は全体が8角形になっている面白いお城です。

観光地としても有名です。

イタリアのコインにデザインされているようです。

丘の上にあり、遠くからも全体を望むことができます。

パキスタンのロータス城は石造りの古代の遺跡です。

16世紀に当時の王朝が建造した巨大な城です。

全体が残された形となっており、遺跡として重要なものと言えます。

世界遺産のお城だけを集めた写真集というものも出版されているようです。
ユネスコに登録されている日本の世界遺産はどのようなものがあるでしょうか。

少し紹介しましょう。

まず文化遺産にはどのようなものあるでしょうか。

日本特有のお寺や神社などが主なものですが、法隆寺一帯の仏教建造物、京都、奈良、日光などがあります

また、姫路城も有名ですね。

日本人として世界に誇れる文化遺産と言うことなのです。

近年のものとしては広島の原爆ドームがあります。

これは負の遺産として後世に伝えていかなければならないというものです。

世界遺産とはいいものだけではなく、人類が犯した過ちを素直に認めるためのものも必要と言うことで

す。

白川郷と五箇山の合掌造り集落は現在も人々が住んでいますから、その維持管理は大変なものだと考え

られます。

このような集落を維持していくためには公的な資金の投入が必要であり、世界遺産への登録もそれをア

ピールする役割を果たしていると言えます。

それから自然遺産です。

これも知らない人はいないでしょうが、屋久島があります。

日本人でも屋久島に行ったことのある人は感嘆の声を上げています。

屋久スギは太古からずっと屋久島を守ってきたということです。

それから白神山地です。

ブナの原生林がうっそうと茂る大自然そのものが遺産とされています。

原生林13万ヘクタールのうち1万ヘクタール程度が世界遺産として登録されています。

青森県と秋田県の県境に位置するものです。

日本で初めての世界遺産登録となっています。

そこは林道整備などを全く行っていない原生林です。

これらの遺産は日本人が守っていくべき文化と自然なのです。