有名なのは「ラパ・ヌイ国立公園」でしょうか。

日本でもなぜか有名になっているモアイ像があるイースター島の周辺地域です。

モアイ像は大半が部族間抗争によって破壊されたといわれています。

現在では900体程度が残っています。

その周辺には洞窟遺跡があり、当時のラパ・ヌイ文化を示す貴重なものとなっています。

それから、チリの北部にあるのは「ハンバーストーンとサンタ・ラウラの硝石工場群」です。

この工場は世界遺産に登録されましたが、危機遺産にも登録されています。

硝酸塩抽出会社が1800年後半に造られ、硝石工場群を建築したのです。

工場群は急成長してしゃれた建造物がならぶ街へと発展したのでした。

しかし、世界恐慌のあおりを受けて、急激に衰退の一途をたどることとなりました。

旧式の工場群は一挙に廃墟となりましたが、その町並みは国定史跡として観光客を呼ぶようになりまし
た。

チリにおける産業の発展を記す貴重な文化遺産との評価を受けています。

しかし、木造を主体とした建造物であるためにその弱さが懸念されており、危機遺産への登録となったのです。

最後に「チロエの教会群」です。

チリのチエロ塔にある木造の聖堂群です。

18世紀から19世紀にかけて建設されたもので、159棟が残っています。

ヨーロッパの建築様式であるゴシックやバロックと地元の様式が混然一体化したチロエ様式となっています。

カストロ聖堂が一番有名かもしれません。

イエズス会の修道会として建てられたものです。