会津 里花(1982頃)
寝惚けた眼(まなこ)の男が一人 ギターを抱えて 歌ってる
男の後ろは壁 前は舗道 コンクリートの間で
人々は通り過ぎていく 誰一人 見向きもせず
それでも 男は歌っているよ 壁と舗道の間で
男の夢は この世でいちばん いい歌を歌うこと
けれども この余波 厳しすぎて 彼の夢は破れた
人々は通り過ぎていく 誰一人 見向きもせず
それでも 歌う男の歌を 壁と舗道が聞いてた
男の前に小さな花が咲く 舗道の敷石の間に
男は花に歌を贈った 彼の夢の花に
人々が通り過ぎていく 誰一人 見向きもせず
毎日続く 雑踏の中で 花はしおれていった
ある日 寝惚けた男は死んだ ギターを抱えたままで
人々はやっと彼に気付き 共同墓地に 埋めた
歌声が響いてくる 男のうたった歌が
壁と舗道が歌っているよ 男の見た夢を
壁と舗道が歌っているよ 男の見た夢を
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この曲も、古いオリジナルの中では割とよく歌うほう。
歌詞がクラい…… 実は「録音」のことを歌っています。