ソウルフル・ワールド ピクサーの映画
ディズニー+も入ってないし(正確にはビートルズのGet backを見るためだけに、1か月だけ入ったことはある)、DVDも買っていないこの2020年公開予定だったアニメ。
結論からいいます、めちゃめちゃ良かった!!!
そして、観たい人は絶対映画館で見るべき。
ジャズミュージシャンを夢見る中年男のお話で、ホンモノの音楽が溢れかえってるし、画面の隅々まで細かい描写が詰まっている。
ここまできたら実写版でええんとちゃう、のレベル。
ジョー(主人公)のピアノ演奏も指が音通り。 これってブルージャイアントもそうだったなあ。
実際の演奏を撮ってアニメーション化してるんやろな。
そういえば、「スモーク・オン・ザ・ウオーター」の最新PVもちゃんとギター演奏が音とシンクロしとった。 これまたお勧めです。
ストーリーはというと
(ここから少しスピ系が入ります)
いわゆる「なんのためにこの世にやってきたのかを探す」とか、「生きる目的があって現世にきた。 だからそれを追及しなければならない」みたいなところを少し飛び越えて、いやかなり深く掘り下げてるところが正直びっくりした。
ネタバレになるからちゃんとは書かないけど、結局「自分探し」も大事かもしれないけれど、「日々を一生懸命生きる」 いやこれもちと違うなあ、「毎日毎日を大事に生きる」そして「毎日が愛おしい」 って感じを滲みでてましたわ。
ジョー(主人公)はこれからどうするんだろう、観終わった後、誰もがそう考えるであろうエンディング。
実際、エンドロールのところでも、誰一人立ち上がって、帰途に向かいませんでした。
死生観 というか、「生命の源」(生前、死後)観は、これまた私のものと非常に近くてびっくり。
(「君たちはどう生きるか」 のワラワラたちとのシーンもそうだった)
ふわふわの丸い形になって、宇宙の果て、いや宇宙の中心にある「光の世界」へ戻るシーン。
ああやって一列になって光の世界に還ってゆく。
もっとも、自分のイメージではばらばらに源に戻ってゆく感じだけど。
そして「ダークサイドの世界」の表現もびっくり。
そういう世界が存在するのではなく、自分が創り上げた世界なんだろうけどね。
パイレーツオブカリビアンを彷彿させるシーンもいくつもあり、楽しい映画でもある。
自分自身に照らし合わせてみたら。
とっても自分とかぶることだらけで、涙がとまらなかった、
ちょっとだけ書くと、母とジョーとの会話とか。
本当に映画館で見てよかったなと。
なんとも映画館で観たい映画がまた一本増えました。
10年後観たら、また違った感想なんだろうな。
恐るべし、ピクサー!