PC買い替えなきゃいけない問題
昨日、あれほど悲痛な覚悟を持って謝罪することにした案件だが、今日、お客様のところへ行って開口一番、すみませんでした!と謝ったのだが、え? 何が? 的反応で、ちょっと拍子抜けた。まぁ、本当に「何が?」と思っておられたのか、それとも私に配慮してそう言って下さったのか、その辺りは分からないけれど、本当にいつもよくしてくださる方なので、きっと後者だろうなぁ…と思う。とりあえず、今月は後もう1回、お伺いするので、気を入れた対応をしたい。というか、仕事すべてにおいて本来、そうであらねばならない。忘れがちなので、ここで再確認しておく。しっかりしろよ、あたし。さて、その月次訪問だが、仕事の確認を終え、軽い雑談タイムに入った際、「新しいPCを買わなきゃいけない問題」の話題になった。アシスタントの分も含め、うちの事務所には今4台のPCがある。うち2台はノートPCで、これらはWindows10なのだが、肝心の残り2台のデスクトップがまだWindows7なのだ。デスクトップは2台共、6年選手なのでそろそろ買い替え時だと思っており、今年の夏に買い替えている筈であった。それがダラダラと、1月のび、2月のび、で、とうとう年末になってしまった。Windows7のサポートは1/14までだというし、これは1日も早く、買い替えねば!と焦るのだが、いかんせん、今は繁忙期。どのパソコンがいいかなぁ~、などとゆるりと吟味している時間がない。いや、きっと物理的にはあるんだ。のんびり「グランメゾン東京」なんざ、観ちゃったりしているのだもの、時間はあるんだ。私に欠けているのは、精神的な余裕だ。そしてそういうときには、ヒトは「損をしたくない」という思考が優位に立つ。良くわからない状態なのに詳しく調べたり、識者に確認せずに、えいやっ!で買ってしまって後で 「あっちの方がよかったのに…!」などと誰かに言われた日にゃ、地団駄を踏みまくるんじゃなかろうか、と思ってしまって購入をためらってしまう。自分が勝ったパソコンが「よくないパソコン」だったら嫌だな、と思ってしまって、中々行動に移せないのだ。けれど商売道具だから、ぐずぐず言ってもいられない。だからタイムリミットのギリギリまで引っ張って、自分で自分を追いこんだのかもしれない。とりあえず少しの間ならノートPCでもしのげるのでお正月休みに、精神統一してビューティフォーに購入してやろうじゃないか!と観念していた。そんなとき、お客様が、新しいPCを買ったら、今使っているの、どうするの?と聞いてこられた。置いてても仕方ないんで破棄します、と答えると、どうせ捨てちゃうんなら、Windows10にアップグレードしてSSDに替えてみたら?と仰った。社長はこの秋に、ご自身のPCのハードをすべてSSDに置き換えたのだという。1テラ積んでも1万5000円でお釣りがくる、と聞き、俄然、興味を持つ。そこから社長の講義を受けること1時間。とりあえず社長の教えに従って社長が買ったSSDと同じものを買ってチャレンジすることにした。アシスタントが使っているデスクトップは一時的にノートPCに置き換えてもさして問題がないので最悪、デスクトップがダメになっても被害は15,000円だけで済む。そのデスクトップがダメになったのを見届けたら、心置きなく次のステップ、すなわち新規購入に移れるな、と思ったのだ。冷静に考えれば、この話には大いに矛盾がある。私は損をしたくなくて、PC購入をためらってた。なのにSSDを載せ替えるという選択肢は最悪の場合、PC購入+不必要な出費15,000円となる訳で、損をしたくないのに、損する可能性の高い行為を選んでいる。全く合理的でない。アシスタントのPCは、私のメインPCより性能が著しく劣っていて、Windows10に上げたら厳しいんじゃないか、とすら思っていたので正直、SSDの載せ替えまで無事に到達するのか少々懐疑的ではある。そんな風に思っているのにもかかわらず私は俄然、やる気になったのだ。さて前置きが長くなったが、何か新しいことを行おうとするときは往々にしてこういうことが起こるものなのだと思う。チャレンジしようとするものが、自分にとって少々大きすぎる場合、失敗したらどうしよう…と思って二の足を踏んでしまう。私のPCとは違って普段の生活であれば、何も新しいことにチャレンジしなければならない訳ではないから、ちょっと日和ってみたり、いつまでもぐずぐずして、表面的な体裁を整えることに気を遣っていたらやがて、自分が本当は何をやりたかったのか分からなくなってしまう。そうして「自分探し」が始まる。けれど、実は本気で探しちゃいない。「自分探し」ごっこである。それで、心のどこかで満足してしまっているのだ。今回、私がSSDに載せ替えようと思ったのはそれが自分が今までやったことがなく、また自分に出来るなどと思っていなかったことであり、かつ、そのことについて「教えてあげるよ」という奇特な人(社長)が現れたからに他ならない。ちょっと面白そうで、助けてくれる人もいるからやれそうだ、と思ったから、やってみることにしただけだ。本当に軽い「ノリ」でやることにしたに過ぎない。けれど、心のどこかでは、これがきっとはずみになってPCの新調のみならず、新しいことにチャレンジする精神的ハードルがさがって、色々新しい取組みが出来るんじゃないだろうか、と期待している。自分が本当に何をやりたいのか、自分がどういう税理士になりたいのか、私には明確な目標がない。いや、憧れる人はいる。でもそのハードルが高すぎて逡巡している間に、迷子になってしまったのだ。だったら、もっと小さなところから手を付けてみてチャレンジのはずみをつけて行ったらいいんだな、と気づく。面白そうだけど、いままで自分には出来ないと決めつけていたけれど「もしかしたら」出来るかもしれない、ぐらいの大きさのものを手掛けて自分の気持ちを「乗せ」て行けばいいのだと思う。きっと、やみくもに「自分探し」をするよりもよっぽど効果的だ。動けば、何かが変わる。例え失敗であったとしても、それが致命的な失敗でない限り、前へ進む原動力になる。だから小さくチャレンジしていけばいいのだ。失敗も許容できるくらいの小さいチャレンジを続ければいいのだ。とりあえず、早速SSDをネットで購入した。他の人にとっては、バカらしいくらいのしょぼいチャレンジなのだけれど、私にとっては楽しみな冒険である。うまくいくといいな