いよいよラストですが、 11話で非常に含蓄深い台詞がありました。


1話から物覚えが悪く、スマホをトイレに忘れたり、うっかりものの久太郎。 

彼は折田の手下でありながら、殺害などを指示された時は折田に反旗を翻すなど、最後の良心を持っていました。

そして、折田に殺されそうになった時、折田の心臓に刺さる言葉を言うのです。


長いので一部、抜粋、


折田「残念なお知らせがあるんだ。突然のお知らせってのは大抵、哀しいもんだ。龍二か久太郎のどっちかが死なねばならない」

久太郎「死ぬなら俺だろうな(大切な龍二を死なすわけにはいかない)」

折田「(龍二も死ぬのは)久太郎がいいって。同じ意見だなんてお前らどんだけ仲がいいんだ。友情ってまぶしいな」

久太郎「お前からはまぶし過ぎてこっちが見えてないんだ。だけどこっちからはよく見えてるぜ、強い光源に照らされた嘘つきの顔が」

折田「わかるよ。嘘だと思いたい気持ち。でも正解はわからないまま死んでゆくんだ。友情とかいう偽物の光だけを胸に抱いて。龍二はひざまづいて命ごいをしたよ。どうか助けてください。殺すなら久ちゃんを殺してください」

久太郎「折田、お前辛かったんだな。誰からも愛されず、誰とも心通わせられず、お父さんみたいな圧倒的な力を手に入れることもできずにさ。きっと死んだお父さんも悲しんでいると思うぜ。なんでこんな弱虫な息子になっちまったんだろうって。獄中で死んでいった情けねぇ情けねぇ。お前のことなんか少しでも愛してないんだぜ……」

 折田、我慢できず、ピストルを発砲。

 久太郎 、反撃し、折田を押さえつける。

久太郎「こう見えても初めて人を殴ったんだぜ。今まで龍ちゃんが全部やってくれたんだ。龍ちゃん、強えんだぞ。負けたとこ見たことねぇんだ。だからお前に命ごいをするなんてありえねぇ。お前は嘘をついている」


……今までバカにしていた久太郎の鋭い言葉に流石の折田もひるみます。

久太郎役のアフロさんは演技経験が少ないですが、凄い存在感です。

染谷将太さんにも堂々対峙しています。


今夜の放送前までTVerで無料で見られるので、一見の価値ありです。


此元和津也さんの脚本はブラック校則も面白かったですが、このシナントロープは更に進化してます。